ホーム Fuji 岸田氏の公明党寄りの姿勢に自民党内に不満の声、首相は連立与党維持に決意

岸田氏の公明党寄りの姿勢に自民党内に不満の声、首相は連立与党維持に決意

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The Yomiuri Shimbun
日本維新の会の馬場伸之代表(左)と岸田文雄首相は金曜朝、国会で政治改革に関する合意文書を交換した。

岸田文雄首相は公明党と日本維新の会の要望を受け入れ、今国会での政治資金規正法改正への道筋を僅かながら確保した。

自民党総裁も務める岸田氏は、自民党を悩ませる逆風の世論の中で他党の主張を無視すれば、連立政権は存続できないとの認識から発言した。

しかし、彼の決断は自民党内に反発を招いている。一部の議員は、他党の要求を「丸呑み」するようなものだと見ている。

岸田氏は木曜夕方、首相官邸で「自公連立の基盤を崩してはならない」と述べ、公明党の要請を受け入れる姿勢を周囲に示した。

公明党は、政治資金パーティー券購入者の氏名公表基準を5万円以上に引き下げるよう強く要望していた。

しかし、自民党内には、名前を公表されることへの抵抗感から購入者が減れば、若手議員らの資金調達が困難になるとの懸念から、当初の提案通り「10万円以上」にとどめるべきとの意見が多い。

反対派のトップは、現政権の主要支持者である自民党の麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長だ。

水曜日の夕方、麻生氏と茂木氏は東京の日本料理店で岸田氏と会談した。麻生氏は岸田氏に「譲歩など考えない方がいい。そうしないと、我が党は持ちこたえられなくなる」と圧力をかけた。

麻生氏、茂木氏は若手の状況に配慮する必要があるとして岸田氏を説得したが、岸田氏は「何が何でも今国会中に決める」と繰り返した。

一方、公明党とつながりのある森山裕総務会長や菅義偉前首相は、公明党との連携を優先したい考えだ。

森山氏は水曜日に岸田氏と昼食を共にし、「連立政権の維持を最優先すべきだ」と首相に助言した。菅氏も木曜日には「連立政権なので、仲良くやっていくしかない」と岸田氏に促した。

一方、自民党の若手議員の中には、厳しい世論を考えると、10万円以上に設定するのは得策だと有権者を納得させることができないとして、5万円以上に引き下げる案を受け入れ始めている者もいた。

こうした状況も考慮し、岸田氏は公明党の提案を受け入れることを決め、麻生氏が木曜夜に電話で再度説得を試みたにもかかわらず、提案を強行した。

より幅広い合意を形成するため、岸田氏は側近である自民党の木原誠二幹事長代行に維新との交渉を指示した。

木原氏は5月中旬に維新との交渉が行き詰まった。水曜の夕方、維新の遠藤隆国対委員長に電話をかけ、「もう一度やり直してほしい」と要請した。

遠藤が木原に「私たちは行き来したくない」と警告したとき、 [bargaining]木原氏は「分かりました」と答えた。その結果、自民党は維新の主要要求をほぼ全て受け入れたことになる。

政府内には、世論の動向を踏まえれば首相の決断は良いものだとの意見もある。しかし、麻生氏に近い関係者の中には、これまでは政権を支持してきたが、今後は考え直さなければならないとの声もある。

5万円超への引き下げに賛成する自民党の中堅議員は「首相の決断が遅すぎ、党が軌道から外れている印象が残る」と指摘。



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