日本政府と与党自民党内には、岸田文雄首相の中央アジア訪問中止の決定により、同地域に対する日本の外交が停滞する可能性があるとの懸念がある。
岸田外相は金曜から4日間、カザフスタン、ウズベキスタン、モンゴルを訪問する予定だったが、気象庁が木曜、南海トラフ巨大地震の発生危険度が高まったとする緊急情報を出した翌日、訪問中止を発表した。
政府・自民党内では、首相が地震リスクの高まりへの対応を優先したため、この決定は理解できるとの声が多いが、中国とロシアの裏庭である中央アジアでの存在感を高める重要な機会を日本が逃したことを残念に思う声もある。