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岸田外相とバイデン氏、送別会談で日米関係強化を称賛

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岸田文雄首相とジョー・バイデン米大統領は土曜日、退任する両首脳の送別会談とみられる会談で、これまで以上に強固になった東京とワシントンの同盟関係を祝った。

米当局者らによると岸田氏と非常に親しい関係にあるというバイデン氏は、大統領の故郷であるデラウェア州ウィルミントンにある私邸に岸田氏を迎え、過去3年間にわたり岸田氏が「先見性と勇気にあふれた」指導者であったことを称賛した。

岸田文雄首相とジョー・バイデン米大統領は2024年9月21日、デラウェア州ウィルミントンにあるバイデン氏の私邸で会談した。(写真提供:内閣広報室)(共同)

ホワイトハウスによると、バイデン氏は岸田氏のリーダーシップにより日本は防衛力を根本的に強化し、世界情勢における役割を変えることが可能になったと指摘した。

「両首脳は日米同盟を新たな高みに引き上げるための努力を継続し、揺るぎないグローバルパートナーとして共に歩み続けることを約束した」と声明は述べた。

2021年に就任した岸田氏とバイデン氏は、それぞれの国内で国民の支持率が低下する中、今年夏、再選を目指さないことを決めた。

日本外務省によると、オーストラリアとインドの首脳も参加するクアッド首脳会談の数時間前に行われた会談で、岸田外務大臣とバイデン大統領は共同の成果の一部を振り返り、日本と米国が直面する共通の課題について率直に議論した。

ホワイトハウスと国防省によると、両首脳は、強固な同盟関係を将来の指導者に引き継ぐことの重要性を確認したほか、南シナ海や世界の他の地域における中国の「威圧的で不安定化させる活動」など、主要な外交政策問題についても協議した。

両首脳はまた、台湾海峡の平和と安定が不可欠であることを再確認し、力による現状変更の試みに反対することを強調したと述べた。

同省によると、岸田外相はバイデン大統領と引き続きウクライナを支援し、ロシアに厳しい制裁を課すことで合意したほか、北朝鮮の核の脅威の高まりに韓国と緊密に協力し、三国間で対処することでも合意した。

岸田氏は8月、金曜日に行われる予定の与党自民党総裁選挙には出馬しないと発表していた。

7月にホワイトハウスでの4年間の任期を終えたバイデン氏は、アジアの厳しい安全保障環境の中で日本の防衛費を大幅に増額したとして岸田氏を繰り返し称賛している。

岸田文雄首相(左)は2024年9月21日、オーストラリアとインドの首脳も参加するクアッド首脳会談を前に、デラウェア州ウィルミントン近郊でジョー・バイデン米大統領と握手した。(共同通信)==共同通信

中東とウクライナでの紛争が長引いているにもかかわらず、米国は引き続き中国を最も重要な地政学的課題と見なし、インド太平洋地域をワシントンの戦略的利益にとって極めて重要な地域と見なしている。

こうした状況下で、日本はバイデン政権だけでなく、民主党と共和党の大多数にとっても欠かせない同盟国であると見られるようになってきている。

それでも、バイデン氏とカマラ・ハリス副大統領は、11月の米大統領選の行方を左右する重要な激戦州に拠点を置く強力な労働組合の側に立って、日本製鉄によるUSスチールの買収計画に反対している。

民主党のハリス候補とホワイトハウスを争う共和党候補のドナルド・トランプ前大統領も、日本の大手鉄鋼メーカーによる米国の小規模鉄鋼メーカーの買収提案に反対しており、この問題は両国間で微妙な問題となっている。

同省によると、岸田外相は日本が最大の投資国として米国経済に貢献してきたことを強調し、二国間協力をさらに強化したいとの希望を表明した。しかし、約1時間に及んだ会談で、両者が買収計画について触れたかどうかは不明だ。

バイデン氏は何度も岸田氏のウクライナ支援への強い決意と「今日のウクライナは明日の東アジアになるかもしれない」と警告する一貫した努力を称賛しており、これが中国の台湾侵攻の可能性に世界の注目を集めている。

バイデン氏は4月に岸田氏を国賓としてワシントンに招待し、その際、両氏の在任期間中に同盟が「真にグローバルなパートナーシップ」に変貌したと述べ、首相との長い一連の合意を発表した。

この協定は同盟の抑止力を強化し、志を同じくするパートナーとのネットワーク構築を促進することに重点を置き、日本と米国の軍隊間の指揮統制構造のより統合に向けた取り組みも含まれている。


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