「奇妙」という言葉は、米国政治において今話題になっている。しかし、この言葉は、地球が温暖化し、天候が異常になるにつれて自然災害がどのように進行するかをうまく表現している。
山火事を考えてみよう。先月末、北カリフォルニアのパーク山火事は、1時間あたり5,000エーカー（約8平方マイル）という驚くべき速度で広がり、ロサンゼルス全域よりも広い範囲を急速に覆い尽くした。72時間以内に、火災は35万エーカーに達し、焼失した針葉樹林の密度を考えると「異常な」拡大速度だと、カリフォルニア大学ロサンゼルス校（UCLA）の気象学者ダニエル・スウェイン氏はインタビューで語った。「最近のカリフォルニアの山火事で、これほど速い速度で広がった例はないと思う」とスウェイン氏は指摘した。
パーク火災は時折、非常に激しくなり、煙と灰の柱がそびえ立ち、風を巻き込み、予測できない形で火災の致命的な範囲が拡大し、消防士の対応が困難になった。負傷者に加えて恐怖を増長させたのは、「ファイアーネード」と呼ばれる火の渦だ。
