AP
2024年6月20日 15時08分
アラスカ州アンカレッジ(AP通信) ― アラスカ州の男性と2人の警察官が、湖に落ちて水上機と桟橋の間の狭い空間に閉じ込められた子ヘラジカを、警察が「確実に死ぬ」と表現した状況から救出した。
アウトドア観光会社デスティネーション・アラスカ・アドベンチャー社で働くスペンサー・ウォーレンさんは、金曜日の午前6時半頃、その日の旅行のために水上飛行機を準備するために出勤した際、奇妙な鳴き声だと思った鳥の鳴き声を聞いた。
彼はすぐに、アンカレッジの南約220マイル(350キロ)にあるキーナイ半島のホーマーにあるベルーガ湖の桟橋と飛行機のフロートの間に挟まったヘラジカの子牛を発見した。フロートは飛行機の車輪の代わりになり、飛行機が水上で離着陸できるようにする。
彼はすぐに「やれやれ、お母さんはどこだ?近くにいるのは分かっている」と思ったが、心配そうな母親が約4フィート(1.2メートル)離れたところにもう一頭の子鹿と一緒にいるのを見つけた。母親のヘラジカは子鹿を危険なまでに守ることがある。先月ホーマーで、カメラマンが子鹿を守る母親のヘラジカに襲われて死亡した。
子ヘラジカは湖から出ようとしたが、蹄で金属の浮き輪の上に足を乗せることができなかった。警戒心の強い母ヘラジカは、子ヘラジカがもがいている間、救助しようとしていたウォーレンが近づきすぎないようにしていた。
「ヘラジカとそのひづめにとってはスケートリンクのようなものだ」とウォーレンさんは金曜日の救出について語った。「ヘラジカはずっと滑って、起き上がることができなかった」
ウォーレンは上司に連絡し、上司はホーマー警察に通報した。
ホーマー警察のライアン・ブラウニング警部補はAP通信に対し、最終的に警官1人がパトカーを母ヘラジカと水上機の間に配置して、もう1人の警官とウォーレンが子ヘラジカを救出できるようにしたと語った。
子牛は片足を飛行機のフロートの上部に伸ばし、そこに挟まっていた。
「ありがたいことに、彼は動いていませんでした。そのため、救助は少し楽になりました」とウォーレンさんは語った。「私たちは彼をそのまま持ち上げて、桟橋に乗せただけです。」
疲れ果てた子牛は遊歩道に倒れたままだったが、警官が助け起こした。子牛は母牛と再会し、母牛は子牛の体についた水を舐めた。その様子はすべてウォーレンさんがカメラに収めた。
「小さな生き物を救うことができれば、いつでもいい気分になります」とブラウニングさんは語った。
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