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宇都宮いちごサーモンが市の次なる特産品に、地元の水道水の質をアピール

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読売新聞
宇都宮下水道局の職員がヤシオマスにイチゴ入りの餌を与えている。

宇都宮 — ニジマスの一種「ヤシオマス」が宇都宮市の新たな特産品になるかもしれない。市当局がイチゴを餌として養殖する実験を進めている。

市下水道局は、浄水場の未浄化の水を利用して、イチゴを含む餌を与え、ヤシオマスの繁殖を試みている。

宇都宮いちごサーモンは、マスがサケの一種であることから「宇都宮いちごサーモン」と名付けられる。市は水道水の質の高さをアピールし、特産イチゴとともに八潮マスの知名度向上につなげたい考えだ。

市は早ければ11月にも販売を始める予定。


読売新聞
6月24日、宇都宮市の白沢浄水場の池でヤシオマスが見られる。

ヤシオマスは、栃木県水産試験場で品種改良により作り出された大型ニジマスの品種です。

産卵しないため、肉質が一定で脂肪の分布も良好です。

同市下水道局は同市の白沢浄水場で同魚を飼育している。

局職員は水産試験場から養殖に関する指導を受け、池を使って一帯の地下水の水質変化を監視していた。

当局は1月中旬からヤシオマス100匹を養殖してきた。

下水道局によると、地下水温は年間を通じて15度前後で、マスにとって適温だという。当局は、こうした条件がマスの成長を加速させると期待しているという。

ニジマスは出荷に適した体重2~3キロに成長するまでに通常2年ほどかかる。池に放流した時の体重が200グラムだったヤシオマスは、わずか半年ほどで1キロ以上に成長した。

さらに、当局は既製の餌ペレットを液化したイチゴに浸し、乾燥させてから魚に与えている。

使用するイチゴは浄水場周辺の農家から、販売基準を満たさなかった「スカイベリー」ブランドの果実を無償提供してもらっています。

下水道局の担当者は魚を試食していないため、イチゴが魚の風味にどのような影響を与えるかは不明だが、イチゴに含まれるビタミンCやポリフェノールが魚の健全な成長に役立つのではないかと期待している。

マスを飼育した当初の目的は、「市内のおいしい水道水の質の高さを示すこと」だった。

同局はこれまでも、ペットボトル入りの水道水を販売したり、水質の良さをアピールするビデオクリップを制作するなど、同様の目的でさまざまな実証活動を行ってきた。

ヤシオマスの養殖もその実証実験の一つとして企画され、市の新たな特産品にしようと計画された。

地元特産品として有名なイチゴと組み合わせることで、八潮マスのブランド価値を最大限に生かしたい考えだ。

当局は11月から販売を開始し、高級レストランや高級料亭、ホテルなどの関係者を招いて試食会を開く予定だ。

当局は残りの魚も飼育を続け、来年春に3キロ程度に成長したら出荷する予定だ。

魚が好評を博せば、同局は養殖事業の拡大を検討する予定だ。

同局は「サーモンを宇都宮名物にすることで、地元の水道水がいかに安全でおいしいかを知ってもらえれば」と話している。



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