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宇宙で野菜は栽培できるのか?

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愛知県、9月8日(日本のニュース名古屋大学発のスタートアップ企業Toingは、米のもみ殻を炭化し、独自の微生物を注入した人工土壌を開発し、高機能バイオ炭「ソラタネ」を使って脱炭素化と植物の成長を促進している。

同社の設立のきっかけは「宇宙農業」に着目したプロジェクト。海外市場を狙う戦略について代表取締役の西田幸平氏に話を聞いた。

愛知県刈谷市にあるトイングさんの農園では、ナスやピーマンなどさまざまな野菜が栽培されているが、注目は地表の下だ。土について尋ねると、西田さんは「土ではなく、『ソラタネ』という高機能バイオ炭です」と答えた。

特別に開発されたこのバイオ炭は、微生物で処理されているため、非常に軽くて乾燥している。「私たちのバイオ技術が鍵です。他の農家が真似しようとしても、うまくいかないでしょう」と西田氏は説明する。

バイオ炭は、もみ殻を高温で加熱して炭化させたもので、同社独自の微生物を加えることで土壌の栄養分が増し、化学肥料の代わりとなり、植物の成長を促します。また、茶葉や生ゴミなどの農業廃棄物も、作物の品質に影響を与えることなくソラタネの製造に利用できます。

トーイングは約200軒の農家と連携し、化学肥料の使用量を削減している。西田さんは「ソラタネ」で育てた野菜は環境に優しいと強調した。

名古屋大学発のトーイングは、現在、宇宙炭を意味する「ソラタネ」で農業の未来を変えることを目指し、世界規模で事業を展開している。西田氏は、宇宙農業システムを開発するという当初の目標から「ソラタネ」という名前が生まれたと説明する。「農林水産省の支援を受けて、現在も宇宙農業プロジェクトに取り組んでいます」と西田氏は付け加えた。

ソラタネを使うメリットについて尋ねられると、西田氏は「肥料を効率的に使用して化学肥料の使用量を減らすと同時に、植物の病気に対する抵抗力を高め、土壌の機能を高めることができます」と答えた。ソラタネは窒素の分解やその他のサイクルを改善できるため、従来の有機農業に比べて管理がはるかに簡単になります。

ソラタネは有機農家に、より高い収穫量を維持できるという利点を提供する。トイング氏の研究によると、条件に応じて収穫量を10~70%増加させ、化学肥料への依存を減らすことができるという。

ソラタネの効果の秘密の 1 つは、トイングが使用する特定の微生物にあります。西田氏は、「日本各地のさまざまな土壌の種類に合わせて微生物の種類を調整しています。土壌の種類ごとにカスタマイズされたアプローチが必要です。」と説明します。

ソラタネの効果は3年から5年持続し、その後は再度散布する必要がある。「私たちは農家と話し合い、彼らのニーズに合わせて散布方法をカスタマイズしています」と西田氏は付け加えた。

トイングは宇宙農業の研究を続けているが、西田氏は砂漠など地球上の極限環境でのソラタネの利用も検討している。ただし、砂漠での農業を可能にするには水不足の解決が必要だと西田氏は指摘する。

保水性の点では、バイオ炭は土壌の保水力を高め、農業に有利になると西田氏は説明した。「バイオ炭は土壌の保水力を高め、土壌の圧縮を軽減することもできます」と同氏は語った。

トイングは、ソラタネの原材料を産業廃棄物から調達し、環境への影響を減らし、脱炭素化を促進しています。バイオ炭は土壌に炭素を隔離し、数百年から数千年にわたって持続し、気候変動の緩和に役立ちます。

西田氏は最後に、ソラタネが普及すれば、世界の農業に革命を起こす上で重要な役割を果たす可能性があると述べた。

ソース: テレ東BIZ



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