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天皇陛下の英国での学生時代を垣間見る写真

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イギリスのバークシャー州で開催されたロイヤルアスコット競馬大会でモーニングドレスとシルクハットを身に着けた皇帝

読売新聞が入手した英国留学時代の天皇陛下の写真には、人々や自然と自由に交流する姿が写っている。

陛下の英国留学時代の関係者から、これまで公表されていなかった写真18枚が読売新聞に寄贈された。周囲の目を意識する必要のない、当時の陛下の自然な姿をとらえた写真が多い。

読売新聞では、天皇陛下の即位後初の英国公式訪問に際し、その写真の一部をご紹介いたします。

天皇陛下は1983年6月から1985年10月まで、23歳から25歳までイギリスのオックスフォード大学で学ばれた。より広い世界について学びながら、歴史研究への関心を深めることが目的でした。

写真の多くは英国やヨーロッパ各地で撮影されたもので、それぞれの地での陛下の思い出は、オックスフォードでの体験を綴った回想録『テムズとともに』に綴られています。

1枚の写真には、皇帝がマヨルカ島でスペイン皇太子(現国王フェリペ)とくつろいでいる様子が写っている。

登山


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左の天皇陛下は、1985年7月にオックスフォード大学の学生仲間とともにイングランド北部のスカフェル・パイク山に登った。

天皇陛下の回想録によれば、天皇は日本百名山のいくつかに登頂しており、英国到着当初からイングランド、スコットランド、ウェールズの最高峰に登頂したいと望んでいたという。

1985年の夏、皇帝は数人の学生仲間とともにイングランド北部のスカフェル・パイク山に登頂したが、登頂には3時間半を要した。

どれだけ登っても頂上は容易には見えず、この山の重要性を感じたと天皇は記している。

この登頂により、皇帝は三国の最高峰を制覇するという目標を達成した。

海へ

皇帝の回想録には、研究対象であったテムズ川流域の散策に加え、ヨーロッパ大陸に面したドーバーの町周辺を巡ったことが記されている。また、ロイズ会長の招待でチャンネル諸島の一つ、サーク島の別荘に滞在したこともある。

もう1枚の写真には、ウェールズ沖で行われた王立救命艇協会の訓練を視察する陛下の姿が写っている。写真では、陛下はライフガードの制服を着用し、救命艇から海に身を乗り出している。陛下の笑顔からは、日本では体験できない体験を楽しんでいることが伺える。


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天皇陛下はウェールズ沖で王立救命艇協会の訓練を視察される。

人との接触


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皇帝(右)はクランボーン卿の家族とくつろいでいる。

天皇は英国貴族の邸宅にも招かれ、例えばクランボーン卿の家族とスポーツを楽しみながらくつろいでいる写真も残っています。

天皇陛下は大学休暇中にヨーロッパ大陸を巡り、合計14カ国を訪問された。

スペインのほか、オランダ、ベルギー、ノルウェー、リヒテンシュタインなどの王室からも温かく迎えられた。自分が受けたもてなしは、両親が長年築いてきた友情から生まれたものであり、それを引き継いでいきたいと強く感じたと書いている。

音楽愛好家である皇帝は、プラハ郊外にあるアントニン・ドヴォルザークの生誕地を訪れ、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーと演奏した。


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天皇陛下(右)はチェコ共和国駐在日本大使公邸でチェコ・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーとともに弦楽器を演奏している。

皇帝はまた、旅先で皇帝を認識した人々から頼まれると、記念写真にも喜んで応じた。スペインで女性観光客に囲まれた皇帝の写真もある。


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皇帝がスペインのトレドで観光客とポーズをとる。

天皇陛下は皇太子時代の親善訪問の際、マレーシア首相やデンマーク国民と自撮り写真を撮って話題になった。

「陛下が要人や庶民と親しく接する姿勢は、海外留学で多くの出会いがあった経験から生まれた」と、自由を満喫した40年前の陛下の旅を知る写真提供者は語る。



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