ホーム Fuji 天皇陛下が英国滞在中に英国立憲君主制について学ぶ。海外留学は大きな影響力を持つことが判明

天皇陛下が英国滞在中に英国立憲君主制について学ぶ。海外留学は大きな影響力を持つことが判明

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読売新聞ファイル写真
左からエリザベス2世女王、中央の天皇が、2001年5月にウィンザー城で行われたジョージ6世の戴冠式で皇室から英国王室に贈られた扇を眺めている。

天皇は英国留学中に、英国君主の振る舞い方や立憲政府がどのように機能すべきかを学びました。

天皇皇后両陛下は土曜日から8日間、国賓として英国を訪問される予定である。

天皇皇后両陛下の英国訪問は、天皇皇后両陛下として初の公式訪問として、当初2020年に予定されていた。しかし、パンデミックと、当初英国訪問を招待していたエリザベス女王の死去により延期された。

チャールズ3世の招待を受け、5年ぶりに親善訪問が実現する。読売新聞が皇室と英国王室の歴史をたどり、天皇陛下の思いや願いを聞く連載の第1回。

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天皇陛下は皇太子時代、英国留学の1か月前の1983年5月下旬、東京大学名誉教授の伊藤正己氏の講演を聴講された。伊藤氏は英米法と日本国憲法の権威者だった。

講演では、憲法第1章「天皇」と第2章「戦争放棄」について説明。当時皇太子だった上皇陛下も出席した。

当時の天皇は23歳でした。

「上皇さまの父としての息子への配慮を感じた」と侍従として同席した手塚秀臣さん(90)は言う。「平和憲法に定められた象徴天皇制を理解した上で、英国の立憲君主制を学んでほしいという思いだった」

ロンドンに到着した翌日、皇帝は英国議会の開会式に出席した。

天皇陛下は英国滞在中の回想録「テムズ川と私:オックスフォードでの2年間の思い出」の中で、エリザベス2世女王が出席した式典について述べている。

一連の儀式の手順は、君主制から独立した議会を中心とした政府の哲学を表現していると皇帝は記している。この哲学は清教徒革命にまで遡る。

英国滞在中、天皇は女王からバッキンガム宮殿での茶会と園遊会に招待された。

1984年の夏、天皇陛下は英国王室の別荘であるバルモラル城に女王を訪ね、ピクニックやバーベキューを楽しんだ。女王が運転する車の助手席に座ったこともあった。

女王の元侍従は、女王が天皇を迎えるにあたって詳細な指示を与えていたことを回想し、女王の天皇に対する接遇は孫を大事にする祖母のようだったと語った。

皇室と英国王室の関係は、ヴィクトリア女王の次男であるアルフレッド王子が英国王室として初めて日本を公式訪問した1869年にまで遡ります。

1921年、昭和天皇が20歳の皇太子として英国を訪問した際、ジョージ5世国王も第一次世界大戦後の国の悲惨な状況を詳しく視察するよう勧めた。

昭和天皇は後に、ジョージ5世から聞いた立憲政治についての教えが、生涯を通じて考えてきたことの根源であると語った。

1953年、当時19歳の皇太子だった上皇は女王の戴冠式に招待された。歴史と伝統に彩られた式典で、上皇は国民に奉仕するという女王の誓いを記憶に刻んだ。

天皇が女王に最後に会ったのは2001年の訪問の時だった。

ウィンザー城では、天皇陛下は日英交流の歴史を物語るさまざまな品々についての説明を聞かれた。

天皇陛下は今回の訪問にあたり、女王の永眠の地に花を捧げたいとおっしゃった。

皇帝は女王の死去の知らせを聞いたとき、優しさと威厳をもって国に尽くした彼女に対する尊敬の念を語ったと言われている。

英国での学生生活は、彼の祖父と父が幼少の頃に英国を訪れたのと同じくらい彼に大きな影響を与えただろう。



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