警視庁は機械メーカー大川原化工機の捜査に関与した3人を虚偽記載文書作成・同行使・廃棄の疑いで書類送検した。
警視庁は、スプレードライヤーの輸出を巡る横浜に拠点を置く同社に対する捜査が違法だったとする刑事告訴を受けて、水曜日に書類送検した。
関係者によると、容疑者3人は横浜に本拠を置く化学機械メーカーの噴霧乾燥機の実験に関する2019年5月の報告書の作成に関与し、立件に不利なデータを意図的に除外した疑いがあるという。
3人は2020年3月の取り調べで元幹部の釈明調書に、元幹部の要求に応じて修正したかのように署名させることにも関与した疑いがある。関係者によると、声明をシュレッダーにかけた疑いもあるという。
警視庁は2020年3月、生物兵器の製造に使用される可能性のあるスプレードライヤーを輸出した疑いで、大川原化工機の幹部3人を外為法違反で逮捕した。
しかし、東京地検は2021年7月に不起訴処分となり、同社側は今年3月から4月にかけて警視庁に刑事告発していた。
同社側は2021年9月、国と東京都に損害賠償を求めて訴訟を起こし、東京地裁は両者に計1億6000万円の支払いを命じたが、双方が判決を不服として東京高裁で係争中である。
大川原化工機は水曜日、検察が適切に捜査することを期待するという声明を発表した。