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報告書によると、中国は世界の新規風力・太陽光発電の3分の2を建設中

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ロイター/カルロス・ガルシア・ローリンズ/ファイル写真
2020年9月29日、中国甘粛省玉門市近郊の発電所の風力タービンの近くを車が走行している。写真は2020年9月29日撮影。

北京、7月11日(ロイター) – 世界で建設中の大型風力・太陽光発電所のほぼ3分の2が中国にあり、再生可能エネルギーの発電容量の急増により石炭火力発電のシェアが過去最低を記録していることが、木曜発表された調査で明らかになった。

米国のシンクタンク、グローバル・エネルギー・モニター(GEM)の報告書によると、中国は339ギガワット(GW)の実用規模の風力・太陽光発電を建設中で、これは世界全体の64%に相当する。これは、2位の米国の40GWのプロジェクト計画の8倍以上である。

報告書の執筆者らは、中国のペースにより、水力発電を増やさなくても、2030年末までに再生可能エネルギーの容量を3倍にするという世界目標は「十分に達成可能」だと述べ、中国に対し、来年国連に提出する気候変動対策の目標を引き上げるよう求めた。

北京はまた、今月までに1,200GWの風力と太陽光発電を設置するという2030年の目標を6年も早く達成する見込みだと、シドニーに拠点を置くシンクタンク、クライメート・エネルギー・ファイナンスが先週発表した。

GEMの調査アナリスト、アイクン・ユー氏は、再生可能エネルギーのブームを吸収することは、石炭中心の中国の電力網にとって依然として課題であり、送電線のより迅速な開発が必要だと述べた。

それでも、カーボン・ブリーフが木曜日に発表した別の分析によると、新たな発電能力により、再生可能エネルギーの発電量は最近、過去最高を記録した。

アジア協会政策研究所の上級研究員、ラウリ・ミルビルタ氏の分析によると、中国は5月に電力の53%を石炭から発電したが、これは過去最低だった。一方、非化石燃料源による発電は過去最高の44%で、この傾向が続けば炭素排出量は昨年ピークに達した可能性があることを示している。

石炭のシェアは2023年5月の60%から減少した。

中国が大量の新規発電能力を追加したことから、5月の発電量に占める太陽光発電の割合は12%、風力発電の割合は11%に上昇した。非化石燃料発電の残りは水力発電が15%、原子力発電が5%、バイオマス発電が2%だった。

再生可能エネルギー発電の増加により、中国全体の排出量の約40%を占める電力部門からの二酸化炭素排出量は5月に3.6%減少した。

「現在の急速な風力・太陽光発電の導入が続けば、中国の二酸化炭素排出量は引き続き減少し、2023年が同国の排出量のピークとなる可能性が高い」とミルリビルタ氏は書いている。

彼の分析によると、太陽光発電は5月に前年比78%増の記録的な94テラワット時(TWh)に達した。

中国国家統計局のデータでは29%の増加が示されたが、屋上ソーラーパネルは含まれておらず、そのため太陽光発電による電力の約半分が漏れている。

新たな分析では、業界団体である中国電力評議会の発電能力データと利用率データを使用して、風力と太陽光発電の出力を計算した。

風力発電は、風況の変動による利用率の低下により、容量が21%増加したものの相殺され、前年比5%増の83TWhとなった。水力発電は、干ばつの影響を受けた昨年より39%増加した。

総電力需要が前年比7.2%増加したにもかかわらず、ガス火力発電は16%減少し、石炭火力発電は3.7%減少した。



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