ホーム Fuji 埼玉に高齢者向け運転免許証更新センターがオープン

埼玉に高齢者向け運転免許証更新センターがオープン

17
0


Yomiuri Shimbun file photo
埼玉県警察

埼玉(時事通信) — 高齢ドライバーの増加に対処するため、埼玉県警は70歳以上の人だけを対象とした運転免許更新講習センターを開設した。

さいたま市に開設された初のセンターは、講習の待ち時間を短縮するとともに、認知機能や身体機能の低下に気付き、安全運転を促すのが狙いだ。

日本では、70歳以上の運転者は運転免許証の更新時に、座学と実技からなる高齢者講習を受講しなければならない。

75歳以上の人には、記憶力や判断力を評価する認知機能検査も義務付けられている。

高齢者向け更新講習や認知機能検査は、これまでも若年層の免許更新を取り扱う施設で受けられるが、高齢運転者の増加に伴い高齢者向け講習の待機期間が長くなっているとの指摘もある。

埼玉センターでは、高齢者講習が1日120人、認知機能検査が180人、計年間約7万5千人の運転者に対応できる。

埼玉県警によると、県内の70歳以上の運転免許保有者数は2014年の約48万3千人から2023年には約71万8千人と1.5倍に増加する見通しだ。

高齢者向けの免許更新講習は有効期限の6カ月前から受講できるが、警察によると、4月末時点で予約してから受講まで平均約30日待たされている。

5月27日の開設時には、約150人の高齢者が免許更新講習を受けるためにセンターを訪れた。

「すべての手続きを一か所で済ませることができてよかった」と春日部市の津久井宏さん(77)は語った。

県警運転免許課の金泉豊課長は、高齢者が有効期限を気にしなくて済むよう、待機期間をできるだけ短縮する努力をすると約束した。



もっとニュース

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください