ホーム jpn 地球温暖化が冬季オリンピックの将来に影を落とす。IOCは持続可能性に向けた改革を推進

地球温暖化が冬季オリンピックの将来に影を落とす。IOCは持続可能性に向けた改革を推進

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Kunihiko Miura / The Yomiuri Shimbun
ロサンゼルス市長のカレン・バス氏は日曜日、フランスのサン=ドニで行われたパリ五輪の閉会式で、国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ会長から五輪旗を受け取った。

パリ — 気候変動が将来のオリンピック開催を危うくしているという強い危機感から、改革は国際オリンピック委員会にとって重要な課題となっている。

IOCは昨年秋、地球温暖化の影響で2040年までに冬季オリンピックを開催できるのは10カ国のみになるとの報告書を公表した。

夏季オリンピックは差し迫った危険は少ないものの、猛暑によりマラソンなどの競技が開催できなくなるとの懸念がある。夏季オリンピックの開催時期を変更する案も浮上している。

夏季オリンピックの開催費用は冬季オリンピックのそれをはるかに上回り、すでに1兆円を超えている。この事実は批評家も見逃していない。

このため、IOCは、気候変動の影響を緩和する対策を推進するとともに、レガシー創出の魅力を強調し、夏季五輪開催の意義を高めることを目指している。

パリでの閉会式で、IOCのトーマス・バッハ会長は、最近終了した大会を「より若く、より都市的で、より包括的で、より持続可能なオリンピックアジェンダ改革を完全に実行した初のオリンピック」と称賛した。

2028年にロサンゼルスで開催される次回夏季オリンピックの組織委員会も持続可能性を重視している。

同委員会は昨年6月、当初の2017年度の開催予定を見直し、約10競技を既存施設で開催するなどして予算を1億5千万ドル(約220億円)以上削減した。

修正された計画では、カヌーとソフトボールの競技をロサンゼルスの東約2,000キロにあるオクラホマシティに移し、他の都市の既存の会場を使用することはIOCのガイドラインに沿っていることを強調した。

1984年のロサンゼルス大会は、商業主義への転換という点でオリンピック運動の転換点となった。

IOCは現在、パリ大会での成果を基に、発生した問題に対処することで、4年後にオリンピック改革を加速させたいと考えている。

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