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国立国会図書館、出版物のデジタル化を急ピッチで進め、今年中に45万点をデジタル化予定

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読売新聞ファイル写真
東京にある国立国会図書館。

東京の国立国会図書館は所蔵する出版物のデジタル化を加速させている。

同図書館は今年度予算から5億4千万円をデジタル化事業に充てており、対象は書籍、雑誌、新聞など。今年度は前年度より5万冊多い45万冊、来年度は25万冊のデジタル化を計画している。また、検索システムを充実させて使い勝手を向上するほか、2000年以前に出版された書籍からそれ以降に出版された書籍も対象に加えることを検討している。

同図書館では、絶版などにより入手が困難な貴重な図書や資料を後世に残すため、デジタル化を推進するとともに、インターネットを通じて出版物を共有し、いつでもどこでも閲覧できるようにすることで、印刷文化の振興を目指している。

人が扱うことによる資料の劣化を防ぐことも、デジタル化のメリットのひとつです。また、複数の人が同時に同じ出版物を読むことができるようになることもメリットのひとつです。

デジタル化のきっかけは新型コロナウイルスの感染拡大だ。2020年以降、多くの図書館が臨時休館に追い込まれたが、それを機に21年に著作権法が改正され、図書館が個人にデジタル資料を提供することが可能になった。新法成立以降、ウェブサイトで登録した個人はパソコンやスマートフォンで資料を閲覧できるようになった。

同図書館によると、所蔵する約4685万冊のうち、3月時点で390万冊がデジタル化されている。だが、インターネットで誰でも閲覧できるのは62万冊で、国立国会図書館など他の図書館でしか閲覧できないのが179万冊。さらに、国立国会図書館のイントラネットで館内限定で閲覧できるのが149万冊もある。



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