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哺乳類の肛門呼吸を発見した科学者がイグ・ノーベル賞を受賞

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日本と米国の科学者による研究チームは木曜日、哺乳類が肛門で呼吸できることを発見したことでイグ・ノーベル生理学賞を受賞した。チームはこの発見がCOVID-19やその他の呼吸器疾患の患者の治療に役立つことを期待している。

2021年に医学誌「メッド」に掲載された11人からなるチームの研究に対する受賞は、マサチューセッツ工科大学の米国科学誌「Annals of Improbable Research」が授与するこのユーモラスな賞を日本人が受賞するのは18年連続となる。

「まず第一に、肛門の可能性を信じてくださってありがとうございます」と研究者の一人である東京医科歯科大学の武部隆則教授は英語で述べた。

イグ・ノーベル賞は「人々を笑わせ、考えさせるほどの驚くべき業績」に与えられる賞で、平和、植物学、医学など複数の部門がある。

生理学部門の優勝チームは、呼吸器疾患を患う豚、ネズミ、マウスの腸に直腸から酸素を含んだ液体を投与すると症状が緩和されることを発見し、人間の人工呼吸器の新しい治療法のきっかけとなった。

研究者らは医学誌で、この治療法はCOVID-19やその他の感染症に感染した「呼吸不全患者に対する画期的なアプローチとなる可能性がある」と述べた。

武部氏が設立したEVAセラピューティクスは6月、日本で2028年、米国で2030年に商品化することを目指し、安全性を確認する臨床試験を開始した。

武部氏は、酸素の少ない環境でも腸で呼吸できるドジョウに触発され、哺乳類でも同じことができるかどうかを研究するようになったと語った。同氏のチームは受賞の際、ドジョウの帽子をかぶった。

「日本には、お尻から酸素を吸い取る能力を持つドジョウという非常に興味深い生物がいます。では、なぜ私たちはそれができないのか?それが私たちの疑問でした」と武部氏は語った。

呼吸不全の患者は通常、人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO)で治療されるが、患者にとっては身体的に負担が大きく、医療従事者にとっても対応が難しい。

武部氏は、この治療法は超未熟児にも使えると述べ、この賞を通じて人々にこの技術を知ってもらいたいと付け加えた。

時事通信の情報を追加しました



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