今年これまでにアジアを襲った最強の嵐である台風ヤギの影響で、死者も多数出続けている中、首都ハノイを含むベトナム北部で大洪水が発生すると予想されると政府当局者が明らかにした。
災害管理当局は火曜日、最新の状況報告の中で、台風による土砂崩れと洪水で北部で少なくとも65人が死亡、39人が行方不明になっていると発表した。
同局の報告書によると、犠牲者の大半は土砂崩れや鉄砲水で亡くなり、752人が負傷したという。
国営メディアによると、サムスン電子やフォックスコンなど輸出志向の多国籍企業の工場が集まるバクザン省やタイグエンなどの工業の中心地を含む他の北部地域も深刻な洪水に見舞われている。
台風は土曜日にベトナム北東部沿岸に上陸し、広範囲の工業地帯と住宅地に壊滅的な被害を与え、大雨をもたらしたため洪水や土砂崩れが起きた。台風は以前にもフィリピンと中国南部の海南島を襲ったことがある。
災害対策機関と国営メディアによると、ベトナム北部のいくつかの河川の水位が危険なレベルまで上昇し、村や住宅地が浸水した。
北部フート省の紅河に架かる築30年の橋が月曜日に崩落し、8人が行方不明になったと省人民委員会の声明で発表された。
国営メディアの報道によると、当局はその後、ハノイ最大級のチュオンドゥオン橋を含む、川にかかる他の橋の通行を禁止または制限した。
「紅河の水位は急速に上昇している」と政府は火曜日、フェイスブックアカウントへの投稿で述べた。
当局は、過去に共産党のプロパガンダ放送によく使われていた公共の拡声器を使い、首都の川沿いにあるロンビエン地区の住民に対し、洪水の可能性に注意し、その地域から避難する準備をするよう警告した。
政府によると、当局はすでにバクザン省の洪水多発地域から住民を避難させている。同省では台風と洪水により、現時点で推定3000億ドン（1210万ドル）の被害が出ている。
避難支援と洪水被災者の支援のため、4,600人以上の兵士が同州に派遣された。
災害管理当局によると、ラオカイ省では土砂崩れによる死者19人、行方不明者11人と最も多くの死傷者が出た。
同庁によると、洪水によりベトナム北部の水田14万8600ヘクタール（約7％）と換金作物2万6100ヘクタールが浸水し、ベトナム北部の家屋約5万棟が被害を受けた。
