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台湾の軍事演習、可能な限り戦闘を模倣

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ロイター/アン・ワン
2024年2月6日、新竹の陸軍基地での訓練。

台北(ロイター) – 台湾の今年の年次軍事演習は、中国からの「敵の脅威」が急速に高まっていることを踏まえ、単なる得点稼ぎの見せかけではなく、実際の戦闘をシミュレートすることを目指し、実際の戦闘に可能な限り近いものになるだろうと、高官が語った。

民主的に統治されている台湾を自国の領土とみなす中国は、台湾の強い反対にもかかわらず、台湾に中国の主権主張を受け入れるよう圧力をかけるため、4年間にわたり台湾周辺で定期的に演習を行っている。

台湾は7月22日から5日間の漢光演習を開始する。

台湾の国防高官は、より自由に発言できるよう匿名を条件に、訓練の実施方法を再考することが緊急に必要だと述べた。

「近年、敵の脅威は急速に変化している」と当局者は述べた。「我々の防衛戦闘計画も継続的に改訂する必要があり、総合的な戦闘訓練の緊急性がますます高まっている」

当局者は、リハーサル訓練など主に見せかけの要素は中止されたが、今年は夜間訓練が行われ、異例なことに首都台北も含まれると述べた。

「得点を稼ぐことが目的ではない」と当局者は語った。「兵士たちにこれが本物かどうか考えさせたいのだ」

車両の故障など、問題が起きる可能性はあるが、それは問題ないと当局者は付け加えた。「これらは実際の戦闘で直面する可能性のある問題だ」

当局者は、演習は継続的に実施される予定だと述べた。「戦争では昼と夜は区別されない」

中国国防省は、週末の勤務時間外に行われた演習についてコメントを求める電話には応じなかった。同省は以前、台湾が「統一」を阻止するために武器を使用できると考えるのは無意味だと述べている。

台湾国防省は4月にこの演習を発表し、軍事演習では海上での「キル」ゾーンを訓練して封鎖を破り、中国が台湾周辺で行っている定期演習を突然攻撃に転じるシナリオをシミュレートすると述べていた。

「リアルタイムの現地検証によってのみ、わが軍の能力と限界を真に理解できる」と当局者は述べた。

中国は、先月頼清徳総統が就任した直後、台湾周辺で2日間にわたる独自の軍事演習を実施した。同総統の就任演説は分離主義的な内容に満ちていると北京が非難したことに対する「罰」だと述べた。

しかし中国は、台湾に対してグレーゾーン戦争も行っており、直接戦闘に訴えることなく敵を常に警戒状態にして疲弊させるという非正規の戦術を駆使している。これには台湾上空に気球を飛ばしたり、台湾付近の上空でほぼ毎日空軍の作戦行動を行ったりすることが含まれる。

中国は台湾を支配下に置くために武力を使うことを一度も放棄していない。台湾の将来は台湾の人々だけが決められると主張する頼氏は、何度も会談を申し入れてきたが、拒否されてきた。

同当局者は、大統領が最高司令官として慣例となっているようにライ氏が軍事演習のどの部分に出席するのか、また米国の監視員が参加するかどうかについてはコメントを控えた。



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