ホーム Fuji 厚生労働省、小林製薬の紅酵母サプリメントを摂取した人の健康被害の原因はプベルル酸であると確認

厚生労働省、小林製薬の紅酵母サプリメントを摂取した人の健康被害の原因はプベルル酸であると確認

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The Yomiuri Shimbun
問題の小林製薬のサプリメントのパッケージ

厚生労働省は24日、小林製薬の紅麹菌を含むサプリメントを摂取した人に腎臓障害が相次いでいる問題で、アオカビが作り出すプベルル酸が腎臓障害を引き起こしたことを確認したと発表した。

同省は、赤色酵母の培養中にアオカビが混入したとみており、原料からはプベルラ酸が検出された。

同省はアオカビがプベルル酸を生成したとみて調査を続ける。

大阪に本社を置く同社のサプリメントを摂取した多くの人が、後に腎臓病を発症した。

日本腎臓学会の調査で、患者の一部が腎臓の尿細管の機能が低下する「ファンコニ症候群」を患っていることが確認された。

同省によると、プベルル酸の腎臓への影響を調べる動物実験では、この酸を投与されたラットの腎臓が壊死するなどの障害が見られた。

同省の担当者は「現段階では断定できないが、パベル酸が健康被害の原因である可能性はある」としている。

同社の大阪府と和歌山県の工場の栽培室やタンクで青カビが見つかった。

同省によると、採取したアオカビを培養すると、プベルル酸が生成されたという。

健康被害の苦情が多数寄せられた昨年6~8月に製造された製品にも、プベルル酸以外の2つの化合物が含まれていた。

同省は、栽培過程でアオカビが混入したためともみており、未知の化合物である可能性もあるとしている。

2種類の化合物が健康被害に及ぼす影響は不明で、同省は今後、動物実験などをさらに進める。



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