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北里柴三郎の手紙草稿公開へ

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Yomiuri Shimbun file photo
日本の新千円札の顔、北里柴三郎(サンプル)

東京(時事通信)―時事通信は、日本の新千円札の肖像となった細菌学者の北里柴三郎が、現行の五千円札に描かれている教育者の新渡戸稲造に宛てた手紙の下書きが、博物館で保管されていたのが見つかったことを知った。

東京の北里柴三郎記念館では、新千円札、新五千円札、新一万円札が流通する7月3日から、この法案を一般公開する。

博物館職員は「草稿は当時の時代を反映する重要な文書だ」と語った。

北里は破傷風の血清療法を確立し、新渡戸は国際連盟事務次長を務めた。

1917年11月に作成されたこの草案は、医学者や科学の専門家の会議に新渡戸を講師として招くために書かれたと言われている。

新渡戸は草案作成前に招待を受け入れたとみられ、草案の中で北里は「快く引き受けて下さり感謝します。私もスピーチをさせていただきます」と感謝の意を表した。

草稿の筆致から、会議に関わった役人が北里氏に代わって書いたものと思われる。

新渡戸氏は会議での講演で、台湾の産業発展を支援した経験を踏まえ、日本は台湾の占領に重点を置くのではなく、台湾の人々の利益を尊重すべきだと述べた。

同博物館には会議関連資料を含む文書一式が所蔵されており、その調査中に草稿が見つかった。

「文書は日本の科学技術の進歩を物語っている」と同博物館職員の森孝之さん(69)は言う。「たとえ他人が書いたものであっても、当時の文書が今も残っているという点で草稿の価値はある」

「新渡戸と北里の間には接点がないと思っていたので驚きました」と岩手県盛岡市の新渡戸記念財団代表の藤井茂さん(74)は言う。「新渡戸研究の新たな『芽』ができました」。オンシークエンス、ニューメキシコ州、米国、2024年6月8日、ビデオの静止画像。



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