ソウル –
北朝鮮の金正恩委員長が、新型の戦術弾道ミサイル発射台250基を国境部隊に引き渡すのを監督したと国営メディアが月曜日に報じた。韓国政府は、金委員長がこの兵器を韓国を脅かすために使用すると述べた。
国営メディアは、この発射装置は金正恩氏が自ら設計した最新の戦術攻撃兵器であり、韓国との国境地帯にある朝鮮人民軍部隊に移送される準備ができていると伝えている。
北朝鮮は先月、新たな戦術弾道ミサイルの発射実験を行ったと発表した。
「（ミサイル発射台は）韓国を攻撃したり脅かしたりするなど、さまざまな目的で使用されることを想定していると考えている。国境近くに配備するということは、射程距離が長くないことを意味する」と韓国合同参謀本部の報道官、イ・ソンジュン氏は記者会見で述べた。
金委員長は演説で、北朝鮮に軍事力のさらなる強化を強いる「核を基盤とした軍事ブロック」を構築したとして米国を非難した。
北朝鮮は長年、米国と韓国の合同演習を侵略の予行演習だと非難してきた。
南北関係を担当する韓国統一省の報道官は、北朝鮮の違法な核・ミサイル計画が朝鮮半島の平和と安定に対する最大の脅威であると述べた。
金正恩氏は兵士や軍事科学者らに向けた演説で、核の脅威を抑止し自国を守るため、近い将来に核兵器の配備態勢を強化すると述べたと伝えられている。
朝鮮中央通信が公開した写真によると、金正恩氏の娘である金周愛氏もこの行事に出席し、約3カ月ぶりに公の場に姿を現した。韓国の国会議員らは先月、金氏が次期指導者となるための訓練を受けていると発表していた。
北朝鮮の国営メディアは彼女の公的な活動については報道しているが、彼女の政治的将来については報道していない。
