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北朝鮮、中国とのまれな決別で国境通信計画に反対

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北朝鮮は最近、国際周波数管理機関に送った電子メールの中で、中国が国境付近に通信施設を設置する計画に反対する姿勢を示した。これは、北朝鮮が外交行動で北京への不満を表明する珍しい事例である。

共同通信が読み上げた電子メールによると、北朝鮮は中国が計画について事前に協議しなかったとも不満を述べており、これは長年緊密な経済関係で知られる両国間の意思疎通に問題が迫っている可能性を示唆している。

この紛争は、ジュネーブに本部を置く国際電気通信連合が6月に、FMラジオ放送などの目的で191の施設を設置するという中国の計画を含む地上ネットワークに関する情報を関係国に公開した後に発生した。

今年は、北朝鮮と長年の経済的支援国である中国との国交樹立75周年に当たる。

しかし、北朝鮮は、6月に金正恩朝鮮労働党委員長とウラジーミル・プーチン大統領の間で戦略的パートナーシップ条約が締結されるなど、特に防衛分野でロシアとの緊密な関係構築を目指しており、北京の外交筋によると、この動きは中国を不快にさせているという。

北朝鮮は、提案されているラジオ局のいくつかは北朝鮮との「国境地帯に位置する」とし、7月24日付けの電子メールで「それらのFM局の登録に反対する」と表明した。

191局のうち、中国北東部の国境都市丹東の局を含む17局が「深刻な妨害」を引き起こす可能性があるとしている。

2024年8月12日に撮影された写真は、中国の丹東市(手前)と北朝鮮の新義州市を結ぶ鴨緑江に架かる中朝友誼橋(左)を示している。(共同)

北京は「事前調整を要請したことは一度もない」とし、今回の動きはITUガイドラインと1981年に調印された二国間協定の「違反」に当たると平壌は述べた。二国間協定の詳細は不明である。

北朝鮮政治に詳しい磯崎厚人氏は「中朝の対立が表面化するのは珍しい」と述べ、北朝鮮の機関紙の報道にも関係悪化の兆しが見られたと指摘した。

日本の慶応大学の教授は、労働新聞は数ヶ月前から中国の習近平国家主席や両国関係樹立75周年について言及していないとし、現在の関係状況は「正常」ではないようだと付け加えた。

日本、米国、韓国は先月の防衛相会談で、北朝鮮とロシアの「軍事・経済協力の取り組みの強化に対する深刻な懸念」を表明した。





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