立憲民主党の元代表、枝野幸男氏は水曜日、苦戦する野党第一党の救済に向け、来月の党首選に出馬する意向を明らかにした。
枝野氏(60歳)は、9月23日の選挙で最初に立候補を表明した人物である。この選挙は、日本の与党が新総裁を選ぶわずか数日前に行われる。枝野氏は、現職の泉健太氏、そしておそらくは立憲民主党の前身が政権を握っていたときに首相を務めた野田佳彦氏と争うことになると見られている。
代表選は、現代表の和泉氏の3年間の任期が9月に終了するのに合わせて行われる。
枝野氏は東京での記者会見で「立憲民主党は次期衆院選で支持を得られるよう国民政党へと進化する必要がある」と述べた。
立憲民主党の枝野幸男前代表は2024年8月21日、東京都内で記者会見し、野党第一党の次期総裁選に出馬する意向を表明した。(共同)
野党議員の中には、首相になることがほぼ確実となっている自民党の次期総裁が、早ければ2025年10月末までに実施されなければならない衆議院解散・総選挙に踏み切る可能性をすでに警戒している者もいる。
立憲民主党は、政治資金スキャンダルや物議を醸している統一教会との密接な関係に悩まされてきた自民党に対する国民の不満の高まりをうまく利用することができず、与党に代わる現実的な選択肢となるという課題に直面している。
岸田文雄首相は自民党総裁としての再選を目指さずに9月に退任する。
立憲民主党の次期代表は、先の東京都知事選で超党派の協力体制が行き詰まったことを受けて、共産党との連携戦略も再検討する必要があるだろう。
野党間の協力のあり方に多くの注目が集まっているが、立憲民主党は何を目指すのか明確なビジョンを示せていないと枝野氏は述べた。
「(協力関係を)再構築する」と述べ、自民党に正面から挑み、与党に不満を持つ国民へのアピール力を高めるためにもそうすることが必要だと付け加えた。
枝野氏は、2011年に地震と津波が日本東北部を襲い、チェルノブイリ以来最悪の原子力危機を引き起こした際に官房長官を務めていた。
選挙運動は9月7日に始まる予定で、自民党が15日間の総裁選を開始するのとほぼ同時期となる。総裁選は同党史上最長の選挙戦であり、注目を集めるために仕組まれたものだと多くの人が考えている。
10年以上前の首相在任中から立憲民主党の顧問を務めている野田氏(67歳)は、彼の復帰に大きな期待を寄せる比較的若い党員らの要請に応えて、今後数日中に出馬するかどうかを決める可能性が高い。
他に名前が挙がっているのは、元代表代行の江田憲司氏(68)、元政調会長の小川淳也氏(53)、元国交相の馬淵澄夫氏(63)など。
CDPJのメンバーの中には、党が新たなイメージを打ち出したいなら、新しい若い顔が必要だと言う人もいる。
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