2024年6月29日 20時33分
『血と骨』などで在日韓国人作家の代表的存在だった作家の梁錫一(ヤン・ソクイル)さんが土曜日、老衰のため死去した。87歳。
近親者による追悼式が執り行われる。
在日コリアン二世として大阪市に生まれる。29歳の時に経営していた印刷工場が倒産し、東京でタクシー運転手として10年間働く。1981年、自身の体験をもとに書いた『タクシー狂騒曲』で作家デビュー。この作品は崔洋一監督の映画『オール・アンダー・ムーン』の原作となった。
父の半生をもとに、人間の存在とそれに翻弄される人々を描いた代表作『血と骨』は1998年に山本周五郎賞を受賞し、ビートたけし主演で映画化もされた。