By Toshiyuki Fukushima / Yomiuri Shimbun Correspondent
2024年6月27日 1:00 JST
ドーハ — 「私は幸せです。生き残れます」と、パレスチナの少女マリア・ケシャウィさんは日記に書いてからほぼ7か月後に語った。「次の日まで生き残れるかどうか、毎日自分に問いかけています。」
11月にガザでの戦闘が続く中での苦難を綴った日記を読売新聞に送った16歳の高校生は、5月下旬に同紙のインタビューに応じた。
マリアさんは今年3月にガザを離れ、現在は南東約1,800キロ離れたカタールのドーハで難民として暮らしている。
戦闘が始まってから6日後の昨年10月13日、ガザ市に住んでいたマリアさん一家5人は、イスラエル軍から即時避難するよう指示を受け、自宅を離れた。
その後、彼らはガザ地区南部のハーン・ユニスから同地区中央部のデイル・アル・バラーフに移動し、その後再びハーン・ユニスに戻り、最終的にガザ地区最南端のラファフに至った。
軍は避難先や周囲の都市を爆撃し続け、侵略の準備を進めていたため、彼らはあちこち移動しなければならなかった。
10月21日、彼女の兄はカーン・ユニスで爆弾の破片が頭に当たり、重傷を負った。家族は5か月間避難生活を送っており、すっかり疲れ果てていた。
家族はガザから逃げることを決意し、エジプトの請負業者に1人当たり5000ドル(約80万円)という法外な料金を支払い、今年3月12日にラファ検問所を通過してエジプトに入国した。
マリアさんは戦争前のガザを「天国」として記憶しており、家族や友人と平和な日々を過ごしていた。しかし戦争中、彼女の家は破壊され、2人の友人を失った。
マリアさんはドーハにいることをとても幸運に感じていますが、ガザからのニュースを聞くと打ちのめされた気持ちになります。
戦闘がいつ終わるのか、いつ故郷に戻れるのかは分からない。
「この戦争 「すべては私から」と彼女は怒りの目で言った。
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