京都府警は火曜日、69歳の男性が約1億円相当の金の延べ棒を騙し取られたと発表した。
京都市上京区に住む自営業の男性は6月下旬、携帯電話会社員を名乗る男から「2時間以内に電話が切れる」と警告する電話を受けた。
指示に従って男性は指定された番号に電話をかけ、警察官や検察官を装った人物から連絡を受けた。
なりすまし犯は、金融詐欺の疑いで逮捕状が出ていると告げ、無実を証明するために全財産を引き渡すよう迫った。さらに、警察の身分証明書や逮捕状の画像をメッセージアプリ「LINE」で送りつけ、話に説得力を持たせた。
7月17日夕方、被害者は重さ7.4キロの金塊を玄関先のバッグに入れるよう指示され、その後バッグは盗まれた。7月26日には再び騙され、近くの公園に現金670万円を置いていったが、これも盗まれた。
京都府警によると、同様の詐欺事件は6月に発生しており、同市内の73歳の無職女性が約5200万円相当の金塊をだまし取られた。この事件では、23歳と44歳の台湾人男性2人が、同じ女性からさらに金塊をだまし取ろうとした疑いで6月26日に逮捕された。
ジャパンタイムズ翻訳