ホーム jpn 交通事故被害者の子どもの20%が家族の介護者になる

交通事故被害者の子どもの20%が家族の介護者になる

12
0


交通事故で親を亡くしたり、永久的な障害を負った日本の若者の約20%が、家族の介護をしていることが、交通事故被害者の子供たちの会が最近行った調査で明らかになった。

3月に行われたオンライン調査は、思春期の家族を長期にわたって日常的に介護する若い介護者について同協会が質問した初めての調査だった。

この調査には、協会が交通事故被害者の子供たちのために運営する奨学金制度の恩恵を受けた高校生と大学生830人から366件の回答が寄せられた。

調査によると、回答者の15.8%が少なくとも1人の家族を世話する必要があると答えており、その割合は高校生では16.7%、大学生では15.9%だった。

介護する人の内訳は、父親が36.2%と最も多く、次いで母親が29.3%となっている。介護の内容は、家事や外出への付き添いなどが多い。

こうした作業をほぼ毎日行う人の割合は36.2%で、高校生では64.7%、大学生では24.4%だった。

回答者の70%以上が、自分の状況について友人や公的機関に話したことがないと答えた。その理由として挙げられたのは、家族の問題について話すことにためらいがあることと、この問題を公に取り上げても何か変わることはないだろうという疑念だった。

同協会の土肥久一理事長は、事故で親が障害を負った場合、若者が介護を強いられることがあると指摘。「東京だけでなく地方でも、自治体と連携して、そうした学生の支援に努めていきたい」と語った。



もっとニュース

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください