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中国警察、日本人少年刺傷事件を孤立した事件とみなす

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中国南部の都市深センで今週初めに起きた10歳の日本人男子生徒が刺殺された事件は、中国警察が単独犯による孤立した事件だと考えていると地元メディアが金曜日に報じた。

中国当局は、水曜日の朝に深センの日本人学校近くで起きた襲撃事件について、容疑者の動機をまだ明らかにしていない。地元メディアの報道は、日本との関係悪化を防ぐため、事件を被害者の国籍とは無関係に見せようとする北京の努力を反映しているのかもしれない。

深センのメディアによると、現場で逮捕された鍾姓の44歳の無職の男は、少年をナイフで負傷させたことを認めたという。

中国南部深セン市の日本人学校近くで、登校途中に男に刺されて死亡した10歳の男児の事件を受け、監視カメラが2024年9月19日に追加設置された。(共同)==共同通信

父親が日本人、母親が中国人の少年は、校門から約200メートルの地点で刺された。日本政府によると、少年は腹部を負傷し、木曜早朝に死亡した。

北京の日本大使館によると、中国の孫衛東外務副大臣も木曜日、金杉憲治駐日大使に対し、この致命的な攻撃は犯罪歴のある個人による「孤立した事件」だと語った。

報道によると、容疑者は2015年に公衆通信施設の妨害、2019年に虚偽の情報を流布して治安を乱した疑いでそれぞれ拘留されていた。

しかし、制服を着ていない日本の生徒と制服を着ている中国現地の生徒は簡単に見分けがつくため、容疑者が意図的に日本の子どもを狙ったのではないかという憶測が飛び交っている。

中国南部の都市深センで2024年9月20日に撮影された写真。9月18日に日本人学校へ向かう途中、10歳の少年が男に刺されて死亡した場所に花が供えられている。(共同通信)==共同通信

日本政府筋は、被害者の家族は容疑者とは何の関係もないと考えられており、個人的な恨みから襲撃が起きた可能性は低いと述べた。

水曜日は、日本軍が瀋陽近郊の鉄道線路を爆撃してから93年目の記念日だった。この爆撃は満州事変の始まりとなり、日本による中国北東部への侵略と占領が第二次世界大戦の終結まで続いた。

今回の刺傷事件は、6月に上海近郊の蘇州で起きた同様の刃物による襲撃事件に続くもので、この事件では日本人の母親と子供が負傷した。中国人女性は犯人を止めようとして死亡した。

蘇州の事件を受けて、中国外務省の報道官、毛寧氏はこれを「孤立した事件」と呼んだ。

両国関係は最近、中国がスパイ容疑で日本人を拘束したことや、8月下旬に東シナ海上空で中国軍の偵察機が日本の領空を侵犯したことなどにより悪化している。

一方、事件後に日本政府が警備強化を要請したことを受け、金曜までに深センの日本人学校の周囲に追加の監視カメラが設置された。

深セン日本人学校は、1,000本以上の花束を受け取ったと述べ、多くの地元住民が少年の死に哀悼の意を表した。

日本の学校の校長は木曜日の夜、記者団に対し、被害者の少年は「思いやりのある兄弟」で、動物を愛し、生き物を大切にしていたと語った。「彼は活発で、友達がたくさんいて、人生を楽しんでいました」と校長は振り返り、少年は友達とよくドッジボールをしていたと語った。


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