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中国深センの学校近くで日本人生徒が男に刺される

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日本政府関係者と中国当局によると、水曜日の朝、中国南部広東省深セン市の日本人学校へ向かう途中、男子日本人学生が男に刺され、地元の病院で手術を受けている。

深セン当局によると、生徒は学校から約200メートル離れた路上で襲撃され、44歳の容疑者は現場で逮捕された。当局は、児童の容態は安定していると付け加えた。

中国外務省の林建報道官は北京での記者会見で、この学生は10歳で、事件は「まだ捜査中」だと述べた。中国は「国内にいるすべての外国人の安全を守るために、引き続き効果的な措置を講じていく」と同報道官は付け加えた。

中国外務省の林建報道官が2024年9月18日、北京で記者会見に臨む。(共同通信)==共同通信

東京では、岡野正孝外務事務次官が呉江浩駐日中国大使を呼び出し、深センでの日本人少年刺傷事件について「深刻な懸念」を伝えた。

目撃者によると、少年は母親に付き添われていた。

同省の日本総領事館は当局に詳細を共有するよう求め、情報収集と必要な支援を行うために職員を現地に派遣したと、日本政府の守屋宏報道官が東京での記者会見で述べた。

守屋氏によると、日本は中国当局に対し、日本人の安全確保を強く要請している。この事件は、6月に上海近郊の蘇州で起きた刃物による襲撃事件を受けて起きたもので、日本人の母子が負傷し、犯人を止めようとした中国人女性が死亡した。

水曜日は、1931年に日本による中国北東部侵攻につながった満州事変の始まりとなった、瀋陽近郊の鉄道線路への日本軍の爆撃から93年目の記念日だった。

中国のソーシャルメディアに投稿されたコメントの中には、「国辱を忘れるな」と呼びかけるものもあった。中国版Xと呼ばれる微博にも、「日本人は中国から出て行け」「日本の学校にスパイがいるから気をつけろ」といった憎悪に満ちたメッセージが投稿された。

守屋浩日本政府報道官が2024年9月18日に東京で記者会見を開く。(共同)

守屋大臣は、日本政府は中国国内の自国民の安全確保に全力を尽くし続けると約束した。また、蘇州のバス停と日本人学校バス内での刃物による襲撃事件を受けて、中国国内の日本人学校に通うバスの安全対策を強化するため、来年4月から始まる2025年度の概算要求に3億5000万円(250万ドル)を盛り込んだと付け加えた。

北京の日本大使館は深センでの襲撃を受けて警報を発し、中国全土で刺傷事件が発生していると述べ、不審者に注意するよう呼びかけた。

深センの日本人学校は今週の残りを休校することにした。

広東省の省都、広州市の別の日本人学校は、生徒とその保護者に対し、屋外で日本語を話しているのを聞かれないように注意するよう求め、大人が同伴していない場合は外出しないよう児童に勧告した。

中国における邦人に対する一連の襲撃事件は、両国関係をさらに緊張させ、日本からの中国への投資や両国間の人的交流を妨げる恐れがある。

日本の電機メーカー幹部は「同じような事件が相次いで起きれば偶然ではない。中国での事業には慎重にならざるを得ない」と話す。


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