2024年7月18日 16時58分(日本時間)
読売新聞と国家基本問題研究所の分析によると、中国軍は台湾侵攻の可能性に備えて民間のロールオン・ロールオフ船(RORO船)を活用する訓練を行っている。
貨物船には大型車両を直接乗り入れたり降ろしたりすることができ、台湾侵攻の際には貨物船を接収することも可能だと指摘されている。
米国の宇宙企業プラネット・ラボPBCが5月に撮影した衛星画像には、中国軍が台湾侵攻を念頭に訓練演習を行っているとされる駐屯地が写っていた。
分析の結果、河北省承徳市の訓練場の地面に、RORO船とみられる全長170メートルの船2隻の輪郭が描かれていたことが確認された。
2022年9月に撮影された同訓練場の衛星画像には、描かれた船の線の内側に多数の車両が写っていた。兵士を輸送する車両や弾薬や燃料を積んだトラックを船に効率よく乗り込む訓練が行われていたとみられる。