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中国のBYDがタイに東南アジア初のEV工場を開設

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ロイター/チャリニー・ティラスパ/ファイル写真
2024年7月4日、タイのラヨーン市にある、急成長中の地域EV市場である東南アジアにおけるBYD初の電気自動車(EV)工場の全景。

タイ・ラヨン、7月4日(ロイター) – 中国のBYD(比亜迪)1211.HK002594.SZは木曜日、タイに電気自動車工場を開設した。同社が主要プレーヤーとなっている急成長中の東南アジア地域の電気自動車(EV)市場で、同社にとって初の工場となる。

「タイはEVの明確なビジョンを持ち、自動車製造の新時代を迎えている」とBYDの王伝富CEO兼社長は開会式で述べた。「我々は中国の技術をタイに持ち込むつもりだ」

BYDの工場は、政府の補助金や税制優遇措置の支援を受けてタイに工場を建設している中国のEVメーカーによる14億4000万ドルを超える投資の波の一部である。

世界最大のEVメーカー、BYD 1211.HKの香港上場株価は1.6%上昇し、1週間で最高値を付けた。

タイは地域の自動車組み立てと輸出の中心地であり、トヨタ自動車7203.T、ホンダ7267.T、いすゞ自動車7202.Tなど日本の自動車メーカーが長らく優位に立ってきた。

政府の計画によれば、同国は2030年までに年間生産台数250万台のうち30%をEVに転換することを目指している。

「BYDはタイをASEANやその他の多くの国への輸出の生産拠点として活用している」とタイ投資委員会のナリット・テルステラスクディ事務局長は東南アジア10カ国圏に言及して語った。

BYDは中国国外での事業拡大の一環として、ハンガリーに欧州初の生産拠点を建設している。

3年後に操業開始予定のBYDの工場では、欧州委員会が中国製EVに最大約38%の関税を課している欧州市場向けにEVとプラグインハイブリッド車を生産することになる。

BYDの中国製EVには約17%の関税がかかる。

2年前に発表された4億9000万ドル相当の広大なタイの工場は、プラグインハイブリッド車を含む年間15万台の自動車の生産能力を持つことになる。

この工場で製造される右ハンドルのEVにより、BYDは中国製車両に適用されるEUの関税を回避できる可能性がある。

「バッテリーやその他の重要な部品もここで組み立てる予定です」とBYDのアジア太平洋地域ゼネラルマネージャー、劉学良氏は語った。

調査会社カウンターポイントによれば、タイはBYDにとって最大の海外市場であり、同社は第1四半期にタイのEVセグメントで46%のシェアを占め、乗用車では第3位の企業となっている。

国内市場における他のEVライバルとしては、タイに生産施設を持つ長城汽車601633.SSや、米自動車メーカーのテスラTSLA.Oなどがある。



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