韓国は世界最低の出生率に悩む中、家族が外国人の乳母を雇うことを許可し始める。
働く親たちの間では、手頃な価格の保育サービスの不足が最大の懸念事項の一つとして挙げられている。
これに対処するため、政府はフィリピン人乳母100人にビザを発給し、火曜日から働き始める予定だ。
韓国の出生率は女性1人当たり0.72人で、世界で最も低い。
国会予算処の調査によると、歴代政権は出生率向上のためのインセンティブに380兆ウォン(2840億ドル)を投じてきた。
しかし、状況は改善されておらず、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領率いる政府は外国人乳母の雇用に踏み切った。
政府は初期段階を経て、2025年上半期までに約1,200人の外国人乳母を導入する計画だ。
しかし、乳母を雇う費用は、このプログラムを平均的な韓国の家庭にとって魅力的なものにする上での障害となっているとみられている。
公式データによると、第1段階に参加した157世帯のうち、約62%が共働き世帯で、3分の1が裕福な江南地区に住んでいる。
ソウル市によると、韓国の家庭が外国人のベビーシッターを1日8時間雇うと、1か月あたり約238万ウォンかかることになるという。
韓国統計局によれば、これは韓国の世帯の平均月収のほぼ半分に相当する。
「フィリピン人外国人家事労働者の費用負担について苦情が寄せられている」と尹大統領の首席秘書官であるユ・ヘミ氏は今月、地元ラジオ局に語った。「そのため、各家庭が家事労働者を雇う際の費用負担を軽減する方法を模索している」