ホーム Fuji レスキューポリスシリーズの俳優たちが30年を経てイベントの実現に貢献

レスキューポリスシリーズの俳優たちが30年を経てイベントの実現に貢献

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From left: Koichi Nakayama, Takayuki Miyauchi, Masaru Yamashita and Koichi Sakamoto

先月、東京都新宿区で「レスキューポリス」シリーズへの感謝の気持ちを込めたイベント「レスキュー感謝祭II」を開催した。同シリーズは、1990年代前半に放送された特撮ヒーローアクションテレビドラマである。

イベントには、両刑事特捜ドラマで主演を務めた山下勝さんと中山晃一さんが参加。山下さんは1990年から約1年間放送された『特警ウインスペクター』でファイヤーこと香川龍馬を演じ、中山さんは同じく1991年から約1年間放送された『特急死霊ソルブレイン』でソルブレイバーこと西尾大樹を演じた。両作品の主題歌を歌った歌手の宮内タカユキさんがスペシャルゲストとしてイベントに登場した。

「ソルブレイン」は「ウインスペクター」終了後に放送された作品で、舞台や登場人物が共通している。「ウインスペクター」で主演を務めた山下と中山は、別々のドラマ出演ながら仲が良い。山下は「ソルブレイン」にも特殊警察隊のベテランとして出演しており、倉田アクションクラブでアクションパフォーマーとして訓練を受けた経歴を持つ。

「当時の私はアクション一筋だったので、いつもスウェットを着ていました」と山下さんは言う。「一方、中山さんはスキーやサーフィンが得意で、いつもおしゃれをしていました。私たちは正反対だと思いました」

30年経った今、二人の俳優は相違点よりも共通点の方が多いと感じている。

「仲良さそうに見えますが、二人ともとても頑固なんです」と中山さんは苦笑いしながら言った。

2人は現在、YouTube動画の制作などでタッグを組んでいる。この日のイベントでは、2人の共同YouTubeチャンネルについてトークが盛り上がった。なかでもファンを沸かせたのは、『ソルブレイン』の名シーンを再現した動画。密かに事件を捜査していた香川が、若い刑事・西尾とぶつかり、任務内容も何も言わず無言で回し蹴りを食らわせる。

山下のキックの鋭さは30年以上前と変わらず、打たれた時の中山の演技は当時よりも経験と成熟が感じられた。

「今思えば、極秘任務中だったにもかかわらず、『今は何も言えないが任務中だ』と言って私を蹴飛ばしてもよかったのではないか」と中山さんは苦笑いした。

「山下君の動きはすごいです」と力説した。「だからこれからもいろんなことをやらせますから、期待してください。高いところから飛び降りたり、物を爆破したり、いろんなことができるんです」

その後、和気あいあいとした雰囲気の中、宮内が登場。オープニングとエンディングの主題歌はもちろん、両ドラマの主題歌も熱唱し、ファンを喜ばせた。歌うのが大好きだという山下と中山も参加し、数曲を披露。また、最近の思いを込めたオリジナル曲「後悔したくない」を2人で熱唱。会場からは大きな拍手が送られた。

2人は、これまで「仮面ライダー」シリーズや特撮作品の監督を務めてきた坂本浩一氏に同曲のミュージックビデオの撮影を打診してきた。イベントには、監督としても経験豊富な坂本氏もゲストとして参加し、終盤にはステージに駆けつけていた。坂本氏も元倉田アクション倶楽部所属で、山下の後輩にあたる。そんな山下の話に坂本氏がすっかり付き合っている姿に、アクション界の固い絆を目の当たりにしたような気がした。2人と坂本氏は、今後、コラボレーション作品を生み出すかもしれない。

イベントでは歌やゲーム、率直なトークなど盛りだくさんの内容で盛り上がりました。お二人の「ウインスペクター」と「ソルブレイン」への愛があってこそのイベントだったと思いますし、30年以上前のあの2年間を決して忘れず、愛し続けてくれたファンの皆さんには感謝してもしきれません。



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