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ルクセンブルク皇太子、日本との絆を重視、宇宙開発は協力の重要な分野

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日本ニュース
ルクセンブルクのギヨーム皇太子が木曜日、東京でジャパンニュースのインタビューに応じる。

ルクセンブルクと日本は、宇宙やデータ駆動型産業などの先進分野で経済協力の強固な基盤を築いてきたと、ルクセンブルクのギヨーム皇太子は木曜日、東京でジャパンニュースとのインタビューで語った。

皇太子は、約60人からなるルクセンブルクの経済代表団を率いて日本を訪問し、代表団の目的を「日本とルクセンブルクの絆を強化すること」と述べ、使節団は「間違いなく成功した」と語った。

皇太子は木曜日までの4日間の訪問中に、宇宙航空研究開発機構(JAXA)とルクセンブルク宇宙庁(LSA)間の協力覚書の調印や、両政府間の航空サービス協定の調印など、注目すべき成果を達成した。これらの協定は、将来の二国間経済協力の「基礎」を築いたと皇太子は述べた。

JAXAとLSAの覚書により、スーパーコンピューティングや施設の相互利用などの分野でのさらなる協力が可能になり、航空協定により、両国間の定期航空便の安定的な運航のための法的枠組みが確立されます。

ルクセンブルクは、国際通貨基金(IMF)によると、一人当たりのGDPが13万ドルを超え、世界一を誇る経済大国。投資ファンドやプライベートバンキングを中心とする金融セクターが活発で、人口約67万人の小国だが、宇宙や情報通信技術(ICT)などの分野にも進出し、経済の多角化を図っている。

皇太子は、同国の宇宙産業は「多くの企業、多くの新興企業を惹きつけ、成功物語になりつつある」と述べた。皇太子は、ルクセンブルクの優れた接続性、データセンターのエコシステム、サイバーセキュリティを挙げ、「もちろん、欧州市場を開拓したい日本企業にとって、ルクセンブルクは非常に優れた興味深い場所だ」と述べた。

ルクセンブルクは立憲君主制の国。皇太子はインタビューで、大公家と皇室の親密な関係を強調した。訪日中、天皇皇后両陛下、秋篠宮ご夫妻はギヨーム皇太子と面会。皇室との強い絆を育み、それを未来に引き継ぐことは「大変光栄なこと」と皇太子は語った。

皇太子さまは日本訪問中、岸田文雄首相、上川陽子外務大臣、斎藤健経済産業大臣とも会談された。

インタビューの最後に皇太子は、日本とルクセンブルクは多国間主義や法の支配といった民主主義の価値観を共有していると述べ、二国間協力が世界にとって重要であることを強調した。世界の地政学的状況を「非常に複雑で入り組んでいる」と述べ、「こうした危機は、むしろ両国の関係を一層緊密にしている」と語った。


日本ニュース
ルクセンブルクのレックス・デレス経済大臣が木曜日のインタビューで語った。

デレス:正しい質問をする

代表団の主要メンバーであるルクセンブルクのレックス・デレス経済・中小企業・エネルギー・観光大臣も、木曜日のジャパンニュースとのインタビューで、「価値観、友情、信頼」を共有する両国間のさらなる経済協力の重要性を強調した。

大臣は、一例として、東京に本社を置く宇宙ベンチャー企業ispaceの活動に言及した。同社はルクセンブルク政府と協力して月面超小型探査車を開発している。大臣によると、探査車は早ければ来月にも日本に輸送され、年末の打ち上げに備える予定だという。

デレス氏は、ルクセンブルクの現在のトップクラスの経済状況について、20世紀に伝統的な農業中心の経済から鉄鋼大国へと国が進化し、その後、世界クラスの金融ハブへとさらに発展し、現在はデータ主導型経済に移行していると説明した。「ルクセンブルクでは、適切なタイミングで適切な質問をし、それが実現したと思います。私たちの経済の成功は、経済の優先順位の変化によるものです」とデレス氏は語った。



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