ホーム Fuji ミクロネシアの沈没船から第二次世界大戦の日本軍の戦死者を収容、ダイバーが遺体の写真をSNSに投稿、問題視される

ミクロネシアの沈没船から第二次世界大戦の日本軍の戦死者を収容、ダイバーが遺体の写真をSNSに投稿、問題視される

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加藤学/読売新聞社
ミクロネシア連邦で月曜日、頭蓋骨などの遺体が発見された愛国丸の周りに観光客ダイバーが集まった。遺体はその後、厚生労働省が契約したダイバーによって回収された。

読売新聞

ミクロネシア連邦 — ダイバーらが沈没した日本船「愛国丸」から太平洋戦争で亡くなった人々の遺体を30年ぶりに回収した。これは厚生労働省のプロジェクトの一環として行われた他の沈没船での同様のダイビングに続くものである。

近年、ダイバーらが戦没者の遺骨の写真をソーシャルメディアに投稿し、それが拡散していることから、同省は遺骨収集の取り組みを強化している。月曜日には、現場でダイバーらが遺骨の周りに集まる姿も見られた。

チューク諸島(旧トラック諸島)は現在、ミクロネシア連邦チューク州の一部。戦時中、同諸島には日本軍の連合艦隊の基地があり、1944年2月17日から18日にかけて米空母打撃群の攻撃で約40隻の艦船が沈没した。軍が徴用した民間船「愛国丸」もその1隻だった。国防省によると、80年代に349人の遺骨が収容され、94年にはさらに6人の遺骨が収容された。

同省は、ダイバーの目に触れるなど戦没者の尊厳を傷つける事例が判明次第、海中遺骨の収容に取り組んでいる。今回の調査はその一環で、今月13日から木曜まで実施。月曜までに愛国丸から16人、別の船から1人の遺骨が収容された。愛国丸では他にも多数の遺骨とみられるものが見つかっており、同省は収容を急いでいる。

同省は遺骨を日本に持ち帰り、DNA鑑定で身元を確認する予定。

昨年度までに過去の戦争で沈没した船から回収された遺骨はわずか685体で、いまだに30万体の遺骨が海中に埋もれていると推定される。





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