大相撲九州場所5日目の木曜、大関豊昇龍が劇的な投げで相手の形勢を逆転し、無敗力士3人のうちの1人に残った。
1月と7月の優勝者である横綱照ノ富士がいないため、福岡国際センターでの15日間の大会の焦点は、豊昇龍、琴桜、大野里の大関トリオに集中している。
その日の決勝戦で、豊昇龍は前頭2位若隆景(3勝2敗)の飛び込みから俵に押し戻されたが、若隆景は大関の帯の裏側で左脇固めをしっかりと決めていた。
しかし、豊昇龍は、その露出した左腕を押さえつけ、流動的かつ完璧に連携した動きで若隆景をひねり、ひっくり返した。
大相撲九州場所5日目、2024年11月14日に福岡国際センターで豊昇龍(前頭)が若隆景を破る(共同通信)
残りの2大関は琴桜が2番宇良を突き放し(1勝4敗)、あと1勝のペースを保った。型破りで即興的な前頭は、大きな大関を真っ向から攻撃し、完敗した。
新大関大野里は、初黒星を喫した同じ若手の前頭3位熱海富士に巧みな勝利を収め、水曜日の唯一の敗北から立ち直った。
熱海富士が猛攻でベルトホールドを掴み、大関を後退させた。しかし、大野里は素早い動きで相手の掴みを外し、自身のベルトホールドを掴み、それを使って熱海富士を土俵から引きずり落とした。
大相撲九州場所5日目、2024年11月14日に福岡国際センターで大乃里(右)が熱海富士を破る(共同通信)
6番隆の翔と15番大乃勝はそれぞれ前頭同胞を破って無敗を維持した。
おの勝は先制攻撃でベルトホールドを奪い、忍耐強く舵を取り、No.17 武生山を5敗目まで追い込んだ。一方、鷹の庄は好調なスタートを切ったが、王将馬との厳しい試合(1勝4敗)を切り抜けると、No.4の武生山が足場を失った。
関脇で元大関の霧島(0勝5敗)は苦戦が続き、前頭1位大鵬との長時間の叩き合いや押し込み戦に敗れた(2勝3敗)。
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