イーロン・マスク氏の絶対主義的な言論の自由は、世界一の富豪と彼のXソーシャルメディアプラットフォームを世界中の政府の標的にしている。
英国では、ネット上の偽情報の急増が暴動の勃発を招いたことを受けて、当局はXのようなサイトに対する規制強化を検討している。インドでは今年、農民の抗議活動を受けてXは投稿を削除し、特定のアカウントをブロックするよう命じられた。また、ブラジルでは、マスク氏は偽ニュースを流布したユーザーを利用停止にするよう命じた同国の最高裁判所との争いが続いている。
総合すると、これらの動きは、当局がヘイトスピーチや偽情報の波と見なすものに対する、世界最大の民主主義国による取り締まりに相当する。しかし、ソーシャルメディアでの表現を抑制しようとするいかなる試みも、ユーザーの投稿に対するマスク氏の無干渉主義に真っ向からぶつかる。同氏は、2022年後半に440億ドルで買収し、すぐにXに作り変えた、以前はツイッターとして知られていたウェブサイトで熱心に擁護している「言論の自由」の誓約である。
