ロイター
2024年7月11日 12時44分
東京(ロイター) - 日本の日経平均株価は木曜日の午前の取引で再び過去最高値に急騰した。前夜の米国株高が投資家心理を後押ししたためだ。
日経平均株価は、終値で1%以上上昇し、日中最高値の42,426.77ポイントに達した後、正午までに0.83%上昇して42,179.84ポイントとなった。この指標指数が42,000ポイントの水準を超えたのは初めてである。
東証株価指数は0.66%上昇し、2,928.30となった。
水曜日、ウォール街の主要株価指数3つすべてが好調な動きを見せ、株価上昇のきっかけを作った。インフレデータや四半期決算発表を前に、米半導体メーカーのエヌビディアなど大手銘柄が値上がりし、ナスダックとS&P500は過去最高値で取引を終えた。
日本の半導体関連株は、受託製造会社である台湾積体電路製造(TSMC)の好調な四半期売上高に後押しされ、米国株とともに上昇した。
株価上昇は広範囲に及び、日経平均構成銘柄225社のうち178社が値上がり、指数の主要銘柄であるユニクロの親会社ファーストリテイリングも1.5%上昇した。
過去2週間で日本株は史上最高値に上昇しており、アナリストは円安の進行と今年の米国大統領選挙の結果がより明確になったことを理由に挙げている。
アナリストらは、今月企業が収益を発表するにつれて日本株がさらに上昇すると予想している。
大和証券のチーフストラテジスト、阿部健司氏は「今期の決算シーズンは、円安の進行により日本企業の利益は予想を上回る可能性が高い」と述べた。
同氏は「企業からの好業績報告が見られれば株価はさらに上昇する可能性がある」とし、日経平均株価は4万2600~4万2700ポイントまで上昇する可能性があると述べた。
半導体関連株では、半導体製造装置大手の東京エレクトロンが1.2%上昇し、ディスコも約3%上昇した。
ソシオネクストは4.7%上昇し、5.1%上昇のサムコに次いで、パーセンテージでは最も好調な銘柄の一つとなった。
テクノロジーとエンターテインメントの複合企業であるソニーグループは3.7%上昇し、3位となった。
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