ホンダと日産自動車は、コストを削減し、販売が低迷している中国などの市場で競争力を高めるため、ソフトウエアや電池など電気自動車関連の技術で協力することに合意した。
すでに日産と関係のある三菱自動車は、両社とのより広範な戦略的提携に加わることになる。ホンダと日産の間で資本提携の話し合いがあったかどうかとの質問に対し、ホンダの三部敏宏社長は「資本提携についてはまだ話し合っていないが、可能性を否定はしない」と答えた。
共同開発によるコスト分担を目的としたこの提携は、スバル、スズキ、マツダへの出資を通じて独自の連合を築いてきたトヨタ自動車と3社を対立させるものとなる。ホンダとのより緊密な関係構築に向けた日産の取り組みは、2018年にカルロス・ゴーン前会長が逮捕されたことで致命的な打撃を受けたルノーとの提携関係を全面的に見直すという2023年初頭の決定に続くものだ。
