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ブラジル、第二次大戦後の日系移民とその子孫の強制収容に対する謝罪を議論へ

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The Yomiuri Shimbun
奥原マリオ監督の『闇の一日』の一場面。ブラジル・サンパウロ州沖にあるアンシエタ島刑務所では、1946年から約2年間日本人が収監されていた。

リオデジャネイロ — ブラジル恩赦委員会は、第二次世界大戦後の日本人移民と日系人の強制収容における人権侵害について謝罪するかどうかを議論する予定であることがわかった。この問題は7月25日に審議される。


エネア・アルメイダ提供
エネア・アルメイダ

政府諮問機関のエネア・アルメイダ委員長は、読売新聞とのオンラインインタビューで、同委員会は政府を代表して謝罪する予定だと述べた。

現在、ブラジルには推定270万人の日系人が住んでおり、日本国外における日系人のコミュニティとしては世界最大規模を誇っています。

実現すれば、ブラジル政府による謝罪は初めてとなる。 また、来年の第二次世界大戦終結80周年を前に、不当な扱いを受けた人々の尊厳を回復する上で重要な節目となるだろう。

「多くの人がこの残酷な出来事について知るべきです。 [Japanese immigrants and their descendants] 「彼らは単に日本人であるという理由でブラジル政府から迫害を受けた。国は同じ過ちを決して繰り返さないことを保証すべきだ」とアルメイダ氏は語った。

この委員会は人権・国民権省の管轄下にあり、1946年以降に軍の影響下で起きた人権侵害に対して政府が賠償金を支払うべきかどうかを決定する権限を有している。

アルメイダ氏によると、政府が賠償を行うには、少なくとも9人の委員が出席する会議で過半数の賛成が必要である。

謝罪は、1946年から約2年間、ブラジル当局がサンパウロ沖のアンシエタ島刑務所に172人の日本人移民とその子孫を投獄したことに対するものと思われる。

政府の人権侵害委員会に提出された文書によると、日系社会の人々は刑務所内で虐待や拷問を受けていた。 伝えられるところによると、忠誠心を試すための訓練で日本の天皇の肖像や日の丸を踏むことを拒否したために投獄された人もいたという。

ブラジルは第二次世界大戦で連合国に加わった際に日本との外交関係を断絶した。日系人は戦争中サントス市から避難するよう命令された。

2015年、日系人への迫害に関するドキュメンタリーを監督した日系ブラジル人のマリオ・オクハラさん(49)は、被害者の尊厳を回復するために補償なしの謝罪を求めた。

“もし [the Brazilian government] 「もしブラジル政府が謝罪すれば、先祖の尊厳が回復され、ブラジル社会に定着した子孫にとっても大きな助けとなるだろう」とブラジル沖縄県人会会員の宮城明氏は言う。同氏はブラジル政府に謝罪を求める活動に尽力してきた。

恩赦委員会は2021年11月に謝罪要求を却下したが、昨年1月の政権交代を受けて再検討することを決めた。



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