ホーム Fuji ブラジル、日本人移民への過去の虐待を謝罪。第二次世界大戦中の独裁政権により、多くが強制移住、投獄された

ブラジル、日本人移民への過去の虐待を謝罪。第二次世界大戦中の独裁政権により、多くが強制移住、投獄された

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Mika Otsuki/The Yomiuri Shimbun
ブラジル政府恩赦委員会のエネア・アルメイダ委員長(右)は木曜日、ブラジリアで日本人移民に謝罪した。

ブラジリア – ブラジル政府は木曜日、第二次世界大戦中にブラジルで日本人移民とその子孫が迫害されたことについて初めて公式に謝罪した。

政府の諮問機関である恩赦委員会は、当時のブラジル政府下で行われた一連の行為が日系移民とその子孫に対する人権侵害に当たることを初めて認めた。

ブラジルは世界最大の日系コミュニティを抱える国です。終戦から80年近く経ち、日系コミュニティの名誉は正式に回復されました。

12人で構成される委員会は、ブラジリアでの委員会会議での審議を経て、日本人移民らが提出した訴えを満場一致で全面的に認めた。

謝罪要請書を提出したのは、日系人迫害に関するドキュメンタリーを制作した日系ブラジル人3世マリオ・オクハラ氏(49)と、多くの日系移民が所属する沖縄系人の団体「ブラジル沖縄県人会」。

彼らは迫害を認めて謝罪するよう要求したが、金銭的な賠償は要求しなかった。

戦争中、約6,500人の日本人移民がスパイ容疑でサンパウロ州サントス市から24時間以内に退去を命じられ、ブラジル各地へ強制送還された。終戦後も、日本が戦争に勝利したと信じた狂信的なテロリストとして、同州沖のアンシエタ島刑務所に172人が収監された。

謝罪要求は主にこの戦時中の迫害と戦後の投獄に向けられた。

委員会は審議の中で、ブラジル当局の尋問中に日本の国旗を踏むことを拒否したために投獄され、拷問を受けた後に自殺した若い男性の事件について報告した。

「ブラジル国民を代表して、皆さんの先祖が受けた迫害、残虐行為、人種差別についてお詫び申し上げます」と同委員会のエネア・アルメイダ委員長は述べた。そして日本語で「ブラジル政府は皆さんの先祖に対する迫害についてお許しをお願いします」と付け加えた。

審議には、要望書を提出した日系ブラジル人約100人が出席。日本とブラジルの国旗を振りながら喜び合った。

「これは画期的で称賛に値する決定であり、日系人の歴史を書き換えることになる」と、沖縄協会会員で日系ブラジル人1世の86歳の宮城明さんは語った。

「私たちの両親や祖父母に対して行われた残虐行為を消すことはできませんが、これらの悲しい出来事から学び、二度とこのようなことが起こらないように努力することはできます」と奥原さんは語った。

戦時中の事件に対する戦後の補償については、日本人移民とその子孫が収容された米国とカナダの政府が1988年に謝罪し、賠償金を支払った。

ペルー政府も2011年に国内の日系人の強制移住について謝罪した。



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