ホーム Fuji フィリピン、中国海警局が医療避難を「野蛮に」阻止していると非難

フィリピン、中国海警局が医療避難を「野蛮に」阻止していると非難

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ロイター/ファイル写真
2023年3月9日、南シナ海の係争中のセカンド・トーマス礁(地元ではアユンギンとして知られる)にあるBRPシエラ・マドレ号の航空写真。

マニラ、6月7日(ロイター) – フィリピン沿岸警備隊は金曜日、南シナ海で病気になった自国軍兵士の避難活動を中国沿岸警備隊が阻止したと非難し、その行為は「野蛮で非人道的」だと述べた。

フィリピンが先月発生したと発表したこの事件には、昨年中国と度々衝突した紛争地であるセカンド・トーマス礁で座礁したフィリピン船「BRPシエラ・マドレ」の警備に当たっていた海兵隊の小部隊のメンバーが関与していた。

沿岸警備隊の広報官ジェイ・タリエラ氏は、この作戦は医療目的であると中国船に伝えていたにもかかわらず、沿岸警備隊と海軍の船は中国船から嫌がらせを受けたと述べた。

「中国海警局の野蛮かつ非人道的な行為は、私たちの社会に存在するべきではない」とタリエラ氏は声明で述べた。

フィリピン駐在の中国大使館はコメント要請を認めたが、すぐには声明を出さなかった。

タリエラ氏は、中国沿岸警備隊が、病人を輸送中の海軍の船に「危険な行動を取り、故意に衝突さえした」と述べた。

「単純な医療避難活動であるはずだったものが、嫌がらせを受けた」とタリエラ氏は語った。

フィリピン軍司令官ロメオ・ブローナー氏は火曜日、病気の兵士を西部パラワン州へ移送する最初の試みは中国軍の阻止により失敗したと述べた。

翌日、フィリピン沿岸警備隊の助けを借りて再度の救出が試みられ、兵士は無事に避難したとブローナー氏は語った。

中国は、年間3兆ドル以上の船舶貿易の経路となっている南シナ海のほぼ全域の領有権を主張しており、自国の管轄権であると主張する地域の警備のため、本土から1,000キロ離れた地点まで数百隻の沿岸警備隊の船舶を派遣している。

フィリピンと中国は、マニラの排他的経済水域に含まれる係争地の付近で過去1年間、繰り返し衝突してきた。中国はフィリピンの侵略行為をたびたび非難しているが、マニラとその同盟国は、北京の侵略行為を非難している。

2016年、ハーグにある常設仲裁裁判所は中国の主張には法的根拠がないとしたが、北京はこの決定を拒否した。



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