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ヒュンダイ、インドへの賭けを強化、インド最大規模となるIPOを申請

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ロイター/アヌシュリー・ファドナビス/ファイル写真
ボリウッド俳優のシャー・ルク・カーンが、2023年1月11日、インドのグレーター・ノイダで開催されたオートエキスポ2023で、ヒュンダイ・アイオニック5電気自動車の発表会でポーズをとった。

[ニューデリー ロイター] – 現代自動車のインド子会社は土曜日、ムンバイでの株式上場の規制当局の承認を求めた。同上場はインド国内で最大規模となる可能性があり、韓国の親会社である現代自動車は同社株式の最大17.5%を売却することになる。

このIPOにより、同社は2003年のマルチ・スズキMRTI.NS以来20年ぶりにインドで自動車メーカーとして株式を公開することになり、インド株式市場.BSESNが過去最高値付近で取引されている中での実施となる。

ヒュンダイはインドを重要な成長市場とみなしており、2つの製造拠点を有し、50億ドルを投資しており、今後10年間でさらに40億ドルを投入する計画だ。中国と米国に次ぐ世界最大の自動車市場であるインドは、同社にとって世界で3番目に大きな収益源となっている。

現代が提出した目論見書草案には新規株式公開の価格や企業価値の詳細は記載されていないが、関係筋はロイターに対し、現代は最大300億ドルの評価額で約25億~30億ドルの調達を目指していると伝えている。

マルチ・スズキに次ぐインド第2位の自動車メーカーであるヒュンダイは、韓国の親会社がいわゆる「売り出し」ルートを通じて完全所有部門の株式の一部を小売業者やその他の投資家に売却することになる今回のIPOで新株を発行しない予定だ。

この上場により、ヒュンダイ・モーター・インディアは、韓国の親会社に依存することなく、将来の資金調達が容易になるため、マルチ・スズキ、タタ・モーターズなどのライバルに対してより強い立場に立つとみられている。

現代自動車は土曜日に提出した目論見書草案の中で、インドでの株式上場により「当社の知名度とブランドイメージが向上し」、「株式の流動性と公開市場が提供される」と期待していると述べた。

同社は上場のスケジュールを明らかにしていないが、インドの市場規制当局であるインド証券取引委員会がIPOを承認、却下、または詳細情報を求めるまでには通常3~6カ月かかる。

同社は、より高価な車を販売する「プレミアム化」に注力する計画だと述べた。また、EV市場シェアを拡大​​し、タタ・モーターズに遅れをとっている充電ステーションを増設する計画だ。ヒュンダイ・インディアはまた、より多くの車を出荷し、輸出拠点としての地位を「強化」したいと述べた。

手頃な価格の車

インドのナレンドラ・モディ首相は、自動車産業を世界第5位の経済大国インドの成長促進の要とみている。同政府は数百キロに及ぶ新道路を建設し、自動車メーカーに対し、特に電気自動車の国内生産を増やすよう奨励している。

ヒュンダイは28年前にインドに進出し、サントロやスポーツ用多目的車クレタなどの手頃な価格の車で顧客を獲得してきた。同社は新しい電気自動車を発売し、充電ステーションとバッテリーパック組み立てユニットを設置する計画がある。

韓国の親会社は、IPOで総株式数8億1200万株のうち最大1億4200万株、つまり17.5%を売却する予定だ。関係者によると、最終的な割合はこれより低くなる可能性があるという。

ヒュンダイはIPOによりインド事業の価値を最大化するとともに、韓国の自動車メーカーが世界およびアジアの同業他社に比べて割安な評価額を解消することを目指している。

インドの株価指標は2019年から2023年の間に2倍になったが、ソウルのKOSPI指数.KS11は同じ期間にわずか30%上昇しただけだった。

急成長を遂げるインドの株式市場は今年初めに香港の株式市場を抜いて世界第4位となり、大型IPOへの関心も高まっている。

現代自動車は、IPOに関して、シティ、JPモルガン、HSBC、モルガン・スタンレー、インドのコタックといった投資銀行から助言を受けている。



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