パリ当局は水質が改善され、オリンピック選手がセーヌ川で泳げるようになると確信している

パリ（AP通信） — オリンピックのトライアスロンの練習の水泳競技はセーヌ川の水質への懸念から日曜日に中止されたが、パリ当局は、今週の本番中にトライアスロン選手たちが市内の有名な水路で泳ぐことができると確信していると述べた。

男子トライアスロンは火曜日、女子トライアスロンは水曜日に競技が行われる予定。トライアスロン選手は日曜日にコースに慣れる機会を持つはずだったが、主催者によると、世界トライアスロン連盟、市および地域当局、その他の意思決定者が水質検査について協議した後、水泳競技を中止したという。

セーヌ川の水質は天候と密接に関係している。金曜日のオリンピック開会式中に大雨が降り、土曜日も雨が続いたため、テスト水泳の中止が決定された。今後雨が降る予報はないため、関係者は選手たちがセーヌ川でのレースというユニークな体験を得られることを期待していると述べた。

「過去数週間のセーヌ川の動向を見てきたので、私たちは自信を持っている」とパリのアントワーヌ・ギヨー副市長は日曜日の記者会見で述べた。

過去にも同様の雨が降った際、水質は24時間から48時間以内に安全なレベルに戻ったと彼は述べた。

オリンピックの主催者らは日曜日、パリ当局の自信を反映した発言をした。

「今後48時間の天気予報には依然として非常に自信を持っており、水質は改善するでしょう」とパリ2024の広報担当者アンヌ・デカン氏は述べた。「公的利害関係者が行ったすべての取り組みのおかげで、セーヌ川の水質は大幅に改善しました。」

レースの時期になっても懸念が残る場合、最初のバックアッププランはトライアスロン競技を数日延期することです。それでも水質が十分でない場合は、トライアスロンの水泳競技は中止され、選手はランニングとバイク競技のみに出場します。

しかし、トライアスロン選手たちは、泳げるほど水がきれいになることを期待していると述べた。

セーヌ川での水泳は、水質の悪さが主な理由で、1世紀以上禁止されている。パリはオリンピックに先立ち、川の整備に14億ユーロ（15億ドル）を費やした。トライアスロンの水泳競技に加え、オリンピックの後半にはマラソンスイミング競技もこの川で開催される予定だ。

水質改善策には、過剰な雨水を捕集し、汚水が川に流れ込むのを防ぐための巨大な貯水池の建設、下水道施設の改修、汚水処理場のアップグレードなどがある。金曜日の降雨により、オーステルリッツ駅近くに建設された貯水池が使用され、約20％の水が溜まったとギヨー氏は語った。

6月初旬の毎日の水質検査では、大腸菌として知られる糞便細菌の濃度が危険なレベルに達したが、最近改善がみられた。パリのアンヌ・イダルゴ市長は、オリンピック競技が始まる2週間も前に川で泳ぎ、長い間汚染されていた水路が水泳競技を開催できるほどきれいになったことを示すという約束を果たした。

監視団体オー・ド・パリによる検査では、火曜日時点でレベルは許容範囲内であることが示され、これはオンラインで公開された最新データだが、それは最近の雨が降る前のことだった。

パリ当局は日曜、各スポーツの統括団体が測定値を持っており、川での競技開催の是非の決定はそれらの団体次第だとして、より最新のデータを公表することを拒否した。

世界トライアスロン協会の関係者は、火曜と水曜は川が水泳に適しているだろうというパリおよびオリンピック協会の関係者の考えに賛同していると述べた。

世界水泳連盟の広報担当者トリン・クース氏は、8月7日に練習日を迎えるマラソンスイミング競技が近づいたら「セーヌ川の水質を再調査する」と述べた。