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パラリンピック開会式でパリの名所が主役に

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パリ・パラリンピックが水曜日に正式に開幕し、障害を持つアスリートたちのための世界最大のイベントが初めてフランスの首都で開催されることになった。

過去最多の167カ国・地域を代表する約4,400人の選手と、小規模な難民チームがシャンゼリゼ通りを行進し、その後コンコルド広場に集結した。この式典はスタジアムの外で開催され、街の象徴的なランドマークが披露されるという慣例に反する内容だった。

晴天の下、電子音楽が鳴り響く中、選手たちが有名な広場へと進むと、仮設スタンドから観衆が歓声を上げ、新型コロナウイルスのパンデミックの中、観客なしで行われた前回の東京夏季オリンピックとは著しい対照をなした。

2024年8月28日、フランスのパリでパラリンピックの開会式が行われ、世界各国の選手がシャンゼリゼ通りを行進し、コンコルド広場に集結する。(共同)

パラリンピックの聖火は、金曜日に英国ストーク・マンデビルのオリンピック発祥の地で点火され、フランスのさまざまな地域を通過して、熱気球に乗って同市上空に上がった聖火台に灯された。

地元組織委員会の責任者で、オリンピックのカヌースラロームで3度金メダルを獲得したトニー・エスタンゲット氏は選手らにこう語った。「息を呑むような会場、前例のない式典、そして皆さんの集団の功績と同じくらい熱狂的な雰囲気など、すべてを提供するつもりです。」

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、約5万人の観客が出席し、世界中で推定3億人が視聴した式典で、オリンピックの開会を宣言した。

「パラドックス」と題されたこの式典は、フランス人俳優で演出家のトーマス・ジョリー氏が指揮し、フランス史における多くの転換点の地、そして革命の混乱から国家の調和の模索への移行の地としてのコンコルド広場の重要性を強調しようとした。

このパラドックスのテーマは、障害者とより広い社会との関係にも触れており、最も有名なパラアスリートでさえも日常生活で多くの障害に直面しており、彼らのニーズに適応していない都市インフラを乗り切ることを余儀なくされている。

推定12億人、つまり世界人口の15%が障害を抱えています。

大会では22競技549種目のメダルが争われる予定で、大会前に200万枚以上のチケットが販売された。

2024年8月28日、フランスのパリで行われたパラリンピック競技大会の開会式で、日本選手団を率いて日の丸を掲げる石山大樹選手(前列左)と西田安選手(前列右)。(共同)

走り幅跳びの石山大樹選手と水泳の西田安選手は、メダルを持ち帰るという大きな期待とともに日本の旗を掲げた。

石山は「初めての大会なので、皆さんに力強い戦いを見せてメダルを獲得したい」と語った。

「日本では深夜にもかかわらず、たくさんの応援メッセージをいただき感謝しています」と西田選手は語った。「チーム日本はこれまで以上に輝けるよう、一丸となって頑張ります」

日本はシッティングバレーボールを除く全競技に出場し、メダル獲得数52という記録を更新することを目標に掲げている。

フランス代表団が、将来の開催国である米国とオーストラリアのチームに先導されて会場に入ると、地元の観衆は大歓声をあげた。

国際パラリンピック委員会のアンドリュー・パーソンズ会長は演説の中で、この大会が世界に模範を示すことになるだろうと語った。

「スポーツの力を通じて、団結は可能であり、ライバル同士が平和的に団結し、ルールに従ってプレーし、社会に良い影響を与えることができることを世界の指導者たちに示そう」とパーソンズ氏は語った。

2024年8月28日、フランスのパリでパラリンピックの開会式が行われ、コンコルド広場で花火が打ち上げられた。(共同)


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