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バイデン氏、最高裁の免責判決は「危険な前例」だと警告

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ロイター/エリザベス・フランツ
ジョー・バイデン米大統領は、2024年7月1日、米国ワシントンのホワイトハウスで、元米国大統領で共和党の大統領候補ドナルド・トランプ氏の2020年選挙転覆罪での連邦訴追免除の申し立てに対して米国最高裁判所の判決が下されたことを受けて、演説を行った。

ワシントン(ロイター) – ジョー・バイデン米大統領は月曜日、大統領免責特権に関する最高裁判決は大統領を王様に変えかねない「危険な前例」となると述べ、11月の選挙でドナルド・トランプ氏を拒否することで「異議を唱える」よう米国民に呼びかけた。

ホワイトハウスからの明確で慎重な発言の中で、バイデン氏は裁判所の判決は、トランプ氏が2020年の選挙結果を覆そうとした役割について11月5日の選挙前に裁判にかけられる可能性が非常に低いことを意味すると述べ、この判決が米国大統領を王様に変えてしまう可能性があると警告した。

裁判所は、トランプ大統領は大統領としての憲法上の権限の範囲内のいかなる行為についても起訴されないが、私的な行為については起訴される可能性があると判決を下し、大統領のあらゆる形態の訴追免除を初めて認めた画期的な判決となった。

「この国は、アメリカには王様はいないという原則に基づいて建国された。私たち一人ひとりは法の前に平等だ。誰も、誰も法の上にはいない。アメリカ大統領で​​さえもだ」とバイデン氏はテレプロンプターから読み上げながら語った。

同氏は、今回の判決は大統領の行為に事実上制限がなくなったことを意味すると述べた。

「これは危険な前例だ。大統領の権限が法律で制限されなくなるからだ」とバイデン氏は述べた。「唯一の制限は大統領自身が自ら課すものになるだろう」

81歳のバイデン氏は、先週のトランプ氏との討論会での不安定な結果を受けて、民主党の大統領候補としての立場を退くよう求める声が上がって以来、ホワイトハウスで初めて一連の発言を行った。

アトランタの討論会でトランプ氏が言葉に詰まった後、トランプ氏の発言や態度は、再選を目指してさらに4年間国を統治する任務を果たす能力があるかどうかの兆候として精査されている。

バイデン氏は、6対3の判決に対する反対意見で米国の民主主義を危惧していると記したリベラル派のソニア・ソトマイヨール判事の側に立ったと述べた。

「これからはアメリカ国民が、最高裁が喜んで行うべきだったが行わなかったことをしなければならない。アメリカ国民がドナルド・トランプの任期に審判を下すことになる」とバイデン氏は11月の大統領選挙に言及して述べた。

「私は本日のソトマイヨール判事の反対意見に賛成します」とバイデン氏は付け加えた。「アメリカ国民も反対すべきです。私は反対です。皆さんに神のご加護がありますように。神が私たちの民主主義を守るのを助けてくださいますように」とバイデン氏は締めくくった。

フォックスニュースでバイデン氏の発言について質問されたマイク・ジョンソン下院議長は、発言を「卑劣」かつ「危険」と呼び、大統領が「最高裁を弱体化させようとしている」と非難した。

バイデン氏はトランプ氏との再選を目指しており、2020年の選挙で勝利したというトランプ氏の虚偽の主張を信じたトランプ氏の支持者らによる2021年1月6日の米国議会議事堂襲撃に関連したライバルの行動を厳しく批判してきた。

「今、あの暴徒たちを米国議会議事堂に送り込んだ男は、あの日に起きたことで有罪判決を受ける可能性がある。アメリカ国民は、来たる選挙の前に法廷で答えを得る権利がある」とバイデン氏は、暴動を引き起こしたとしてトランプ氏が起訴されていることに言及して述べた。

バイデン氏は、国民は11月の選挙前にその訴追の結果を知る権利があると述べた。「今日の判決により、それが実現する可能性は極めて低い。国民に対するひどい不利益だ」



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