イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、ハマスの政治指導者の暗殺に関する米国の懸念と、停戦交渉に対するイスラエルの姿勢をめぐり、ジョー・バイデン大統領に反発している。ガザ地区での戦争が始まって10カ月が経って以来、両同盟国の間に新たな亀裂が生じている。
米当局者が木曜日に白熱した会話と表現した会話の中で、ネタニヤフ首相はイスラエルが停戦合意の障害になっていることを否定し、イラン領土内でハマス指導者イスマイル・ハニヤが殺害されたことで、敵対行為を停止し人質を解放する合意に達する努力が妨げられる可能性があるとするバイデン氏の主張を否定した。
イスラエル政府高官は、両国間の微妙な関係について匿名を条件にインタビューに応じ、ネタニヤフ首相は停戦を阻止しようとしているのではないと強調したと述べた。同高官によると、ネタニヤフ首相は停戦交渉の主要交渉者ハニヤ氏の死により数日間交渉の進展が妨げられることは認めたものの、最終的にはハマスへの圧力が強まり合意成立が早まると主張したという。
