投資家が日本銀行理事の発言や米大統領選の討論会に反応したことから、円はドルに対して通貨高を主導し、年初以来の高水準に達した。
中川順子日銀審議委員が、経済が予想通り推移すれば日銀は今後も政策調整を続けると示唆したことを受け、円は対ドルで1%以上上昇し、140.91円となった。
ドルはG10主要10カ国・地域の通貨の大半や、フィリピンペソ、インドネシアルピアなどアジア通貨に対しても下落した。この動きは、米民主党のカマラ・ハリス候補と共和党のドナルド・トランプ候補による初の大統領選討論会と重なった。