就任から12カ月も経たないうちにタイの指導者が追放されたことで、一つのことが明らかになった。過去20年間、軍部を後ろ盾とした長期政権を画策してきた王党派体制が、依然としてすべての権力を握っているということだ。
スレッタ・タヴィシン氏は水曜日、過去20年間で憲法裁判所によって罷免された4人目の首相となった。彼らは全員、2006年の軍事クーデターで失脚した元指導者タクシン・シナワット氏の同盟者だった。しかし今回は、タクシン氏がかつての敵対する保守派と同盟を組んでいる点が異なる。これは、元陸軍司令官の9年間の統治を終わらせた昨年の選挙後に成立した協定の一部である。
問題は、タイ国会議員が金曜日に次の首相を選ぶために会合を開くとき、この扱いにくい連立政権がまとまるかどうかだ。これまでのところ、そうなるだろうとみられる。タイの新首相代行で、タクシン派で議会第2党のタイ貢献党のトップであるプームタム・ウェチャヤチャイ氏は水曜日、東南アジア第2位の経済大国を率いる候補者を誰にするか党内で協議すると述べた。
