サウジアラビア政府系ファンドは、石油依存経済からの転換に向けて同国のエンターテインメント事業を強化するため、任天堂や他の日本のゲーム会社への出資比率を引き上げることを検討していると、同ファンドのゲーム事業体の副会長が明らかにした。
同社副会長のファイサル・ビン・バンダル・ビン・スルタン・アル・サウド王子は、公共投資基金は、より大きな相乗効果を生み出すために、保有する日本企業の株式を同社のゲーム会社サビー・ゲームズ・グループに譲渡する手続きを進めていると語った。共同通信と。
同氏は先週、東京ゲームショウの傍らで行われたインタビューで「常にチャンスはある」と追加投資の可能性について言及した。
サウジアラビアのサヴィー・ゲーム・グループの副会長であるファイサル・ビン・バンダル・ビン・スルタン・アル・サウド王子は、2024年9月26日に東京近郊の千葉で開催された東京ゲームショウの傍らで行われたインタビューで語った。(共同通信)
6月に財務省に提出された両社の文書によると、PIFは大ヒットビデオゲーム「スーパーマリオブラザーズ」シリーズの開発会社である任天堂の株式8.58%、コーエーテクモホールディングスの株式8.97%を保有していた。同ファンドはネクソンやカプコンなどのゲームソフト開発会社にも出資している。
同副会長によると、同ファンドは将来的には他の日本のゲーム会社の株式を購入することも検討しているという。
サウジアラビアは近年、サヴィーの議長も務めるムハンマド・ビン・サルマン皇太子が経済の焦点を不安定な石油産業から移そうとしているため、ゲームやアニメなどエンターテインメント事業への投資を増やしている。
そのような取り組みの一環として、同国はリヤドの南西にキディヤという名前のエンターテイメント都市を建設中で、そこにはスタジアム、F1トラック、eスポーツ施設、そして世界的に人気のあるアニメと漫画シリーズ「ドラゴンボール」専用の世界初のテーマパークが含まれる予定だ。 」
サビーゲームズは、日本のパートナーと協力して、知的財産を活用するなどしてビデオゲームのローカライゼーションを促進することにビジネスチャンスがあると考えていると副会長は述べた。
日本企業は人気ゲームキャラクターの商品化やアニメ化など、知的財産を活用して収益源の多角化を図っている。
任天堂は昨年、人気ゲームキャラクターを題材にした「スーパーマリオブラザーズムービー」を公開し、大ヒットを記録した。スクウェア・エニックス社は、有名な「ファイナルファンタジー」シリーズに基づいた映画も制作しています。
しかし王子は、同ファンドはパートナーの同意なしに出資額を増やすつもりはないと示唆した。
「正しい方法で目的地に到達するには、コミュニケーションを継続することが重要です」と彼は言いました。 「私たちは何事にも急いで取り組むつもりはありません。」
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