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キャリートレードの解消で円高、リスク感情が打撃

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ロイターファイル写真
新しい1万円札が7月3日、東京の日本銀行貨幣博物館で展示された。

シンガポール(ロイター) – 円は、来週の日本銀行(BOJ)の金融政策決定会合を前に、キャリートレード解消による支援を受けたほか、大型成長株からのローテーションで全般的にリスク選好度が低下し、安全資産として買いが入った。

オーストラリアドルとニュージーランドドルは商品価格の低迷で引き続き低迷し、ユーロは購買担当者景気指数(PMI)の低迷を受けて急落したが、ドルは同日後半に発表される米国の経済成長指標を前に安定を維持した。

円は0.5%以上上昇し、日中最高値の1ドル=152.835円となり、2カ月半ぶりの高値となった。日銀の7月の会合を前にトレーダーらが円の売りポジションを放棄したためで、利上げの可能性は残っている。

関係筋はロイター通信に対し、中央銀行は来週、利上げの是非を議論し、今後数年間で債券購入額をほぼ半減させる計画を発表する可能性が高いと語り、大規模な金融刺激策を着実に解消する決意を示した。

IGの市場アナリスト、トニー・シカモア氏は「国債購入の縮小と利上げの脅威は、ドル/円や円クロスで見られるような懸念を確かに引き起こしているようだ」と述べた。

「リスク感情が悪化していることも、 [the yen] 現時点ではまさに最悪の状況だと思います。ハイテク株の取引が解消され、キャリー円の取引が解消され、日経平均も解消されています。」

同様に、日本円はユーロに対して2カ月半ぶりの高値付近で推移したが、ポンドは1カ月超ぶりの安値付近で低迷し、直近では198.41円で取引された。

日本の鈴木俊一財務大臣と外為担当トップの神田正人氏はともに、最近の急激な円高についてコメントを控えた。

市場全体では、ハイテク株からの売りが続く中、ウォール街が急落して取引を終えた後、リスク回避の動きから安全資産としてドルが支持を集め、ドルが先行した。

ユーロは0.02%下落して1.0837ドルとなった。水曜のPMI調査でユーロ圏の企業活動の成長が今月停滞し、ユーロ圏の見通しが暗いことが示されたことでさらに圧迫された。

ポンドは0.09%下落して1.2895ドルとなり、ドル指数はほぼ変わらず104.37となった。

トレーダーらは木曜遅くに発表される第2・四半期の米経済成長率に注目しているが、9月の利下げはすでに完全に織り込まれているため、この結果が今年の米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ予想を大きく変える可能性は低い。

オーストラリアでは、引き続き商品価格の下落に引きずられ、オーストラリアドルは0.65575ドルと5月初旬以来の最安値に下落した。

ニュージーランドドルも同様に0.24%下落して0.5915ドルとなった。



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